1.

論文

論文
佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.57-62,  2014-10-14.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/5739
概要:  韓国の教育課程は最近では2007年と2009年に改訂されている。科学教育の領域ではその学習内容に焦点化した分析は見られないため,それらの科学教育課程を学習内容の面から比較するとともに,2009年改訂科学教育課程に準拠した教科書の分析から学 習内容の詳細を明らかにすることにした。 その結果,2009年改訂のほうが,目標や評価を詳細に記載した構成であること,「学年群」と呼ばれる枠内に単元が配置されていること,学習内容の枠組みが2つの分野で構成されていること,科学そのものを意識させつつ単元が系統化されていることが分かった。中学校生物学習の内容を探究活動や実験・観察の項目から分析すると,日本の中学校生物学習の内容にとどまらないものがあること,融合探究として他領域や他科目との関連が見られることが明らかとなった。これら多くの活動をとおして,生徒自身が考え,調査して結論を導く学習形態になっていると考えられる。 続きを見る
2.

論文

論文
三上, 雅生 ; 森本, 洋介
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  115  pp.65-75,  2016-03-01.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6214
概要:  本稿は、いわゆる「アクティブラーニング(以下AL と略す)」が取り上げられる以前から取り組まれていた、子どもたち自身による問題解決的な道徳教育の授業実践について、教育方法学的観点から検討を行い、AL の導入が学習指導要領レベルで議論されて いる現在の道徳教育にどのような意義を持つのかを検討することを目的とする。まず1977年版の学習指導要領と1989年版の学習指導要領における道徳に関する記述を比較し、1989年版からAL 的な学びが推進された背景について考察する。そして教育方法学的な観点からAL のあり方を定義したうえで、教育方法学的なAL の観点から教育実践を検討し、考察を述べる。結果として、1993年時点の道徳教育実践にも、主体的に子どもが討論や問題解決を行い、学習することをねらいとした現在の道徳教育に通底する知見があることが確認でき、AL の導入に関する現在の議論への示唆を得ることが出来た。 続きを見る
3.

論文

論文
天海, 丈久 ; 衛藤, 裕司 ; 佐藤, 眞一 ; 肥後, 祥治
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  117  pp.81-90,  2017-03-28.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6262
4.

論文

論文
森本, 洋介
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  120  pp.137-148,  2018-10-12.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00006484
概要:  本稿では教科書会社発行の教材(副読本)を用いた授業と,同テーマにおける自作教材を用いた授業実践の検討を通じて,その編成の在り方,特に教材の選定と発問の設定の方法を明らかにするため,実践を通じて検証作業を行った。その結果,教科書会社発行の教 材(副読本)では副読本に記載された発問を扱わなかったにもかかわらず,副読本に記載された発問に対する答えのような記述をしている児童も少なからず見られた。一方で自作教材を用いた授業では教材を発問について考えるための知識や情報を与える資料として位置づけることで,児童は話し合いや「道徳ノート」のなかで綺麗事ではない意見を出すことにつながった。教材のつくり方,さらに言えば教材の内容が子どもの実感に則したものであるかということと,発問がその実感を問うものになっているかどうかが「考え,議論する道徳」を実現するためのポイントになると考えられる。 続きを見る
5.

論文

論文
天海, 丈久 ; 髙橋, 寿 ; 岡田, 一也 ; 飯野, 茂八 ; 相馬, 力 ; 工藤, 浩 ; 石岡, 徳人 ; 加福, 千佳子 ; 下山, 永子 ; 平川, 夕美子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  125  pp.177-186,  2021-03-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00007347
概要:  A県内特別支援学校における知的障害者及び知的障害を併せ有する重複障害者の教育課程編成及び各教科等の目標や内容を踏まえた個別の指導計画作成の現状を把握し,教育課程及び個別の指導計画の実施の問題点と課題を明らかにすることを目的にアンケート調査 を実施した。その結果,教育課程編成上の課題としては,知的障害者及び重複障害者の教育課程編成について教員の理解を深めること,新学習指導要領の各教科等の目標と評価及び指導の形態について教員の理解を深めることが必要と考えられた。また個別の指導計画作成上の課題としては,教員一人一人が各教科等の目標及び内容を理解すること,障害の重い重複障害者についても各教科等の指導の可能性を検討する必要性を理解すること等が必要と考えられた。今後各学校においては,教員一人一人が教育課程編成の主体者としての自覚をもち,適切な教育課程へと改善するためのシステムを構築する必要がある。 続きを見る
6.

論文

論文
天海, 丈久 ; 髙橋, 寿 ; 奈良岡, 孝信 ; 加賀谷, 紀 ; 岡田, 一也 ; 相馬, 力 ; 船水, 直樹 ; 飯野, 茂八 ; 石岡, 徳人 ; 工藤, 浩 ; 加福, 千佳子 ; 下山, 永子 ; 平川, 夕美子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  127  pp.137-146,  2022-03-29.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00007843
概要: 特別支援学校において知的障害及び知的障害を併せ有する重複障害教育を中心に,教育課程編成及び個別の指導計画作成に係る教員の理解を深めるための教員研修を実施し,その効果及び今後の学校現場における教員研修の在り方を検討した。教員研修は特別支援学校 7校で実施し,受講者に教育課程編成等に係る5項目について研修前後の理解度を7件法で尋ねる質問紙調査を実施した。調査に同意を得た148人の回答についてサイン検定を行った結果,教職経験年数にかかわらず,全質問項目の受講後の理解度が有意に高い回答へ変化が認められ,本教員研修の内容は教員の教育課程編成及び個別の指導計画作成に係る理解を高めるために有用であることが確認された。今後各学校においては,教務主任が講師となり,例えば年度始めの新任者研修等の場で,本研究で実施した内容に係る教員研修を恒常的に行っていくことが望ましいと考えられた。 続きを見る
7.

論文

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菊地, 一文
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  129  pp.125-135,  2023-03-23.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00008191
概要: 知的障害教育における観点別学習状況の評価の効果的実施に向けて,教育課程タイプの異なる特別支援学校(知的障害)3校の高等部を対象に,単元づくりから学習評価までに至る取組に関する基礎的資料の収集や半構造化インタビュー等を行い,その現状と課題につ いて分析した。単元構想から評価に至る一連のプロセスにおける課題として,その把握と組織的共有に加え,各教科等を合わせた指導において取り扱う各教科等の内容の明確化,学習評価における3観点や用語等の理解,児童生徒の多様な実態への対応等が挙げられた。併せてカリキュラム・マネジメントの重要性が指摘され,その対応方策として個別の指導計画の活用や関連付け等のシステム作りの必要性が確認された。さらには,3観点の1つである「主体的に学習に取り組む態度」の評価の充実に向けて,キャリア発達の視点を踏まえることや,複数の教員による多面的・多角的な「見取り」や対話を促進する手立ての工夫によって,妥当性向上を図る必要性が確認された。 続きを見る