教員による心理教育実施に関する実態調査 : 青森県の学校教員を対象として
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 安達, 知郎
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 弘前大学教育学研究科心理臨床相談室, 2014
- 著者名:
- 安達, 知郎
- 掲載情報:
- 弘前大学大学院教育学研究科心理臨床相談室紀要
- ISSN:
- 1880-2362
- 通号:
- 11
- 開始ページ:
- 28
- 終了ページ:
- 36
- バージョン:
- publisher
- 概要:
- これまで,学校における心理教育の現状(心理教育実施の多様性,各学校種間の違いなど)を,教員を対象とした調査によって明らかにした研究はほとんど見られなかった。そこで本研究では,各学校種(幼稚園,小学校,中学校,高校,特別支援学校)の教員に対して,自由記述形式の質問紙調査を行い,教員の心理教育実施の経験(および,その多様性),心理教育を実施することになったきっかけ,心理教育を実施してこなかった理由を明らかにすることを目的とした。青森県の教員を対象として質問紙調査を行い,幼稚園教員 … 11 名,小学校教員120 名,中学校教員52 名,高校教員62 名,特別支援学校教員25 名(合計270 名)から回答を得た。結果,心理教育経験率が小学校,中学校で約70%,特別支援学校で約60%,幼稚園,高校で約30%であること,小学校ではソーシャルスキルズトレーニング(SST),中学校では構成的グループエンカウンター(SGE)が盛んに実施されていること,小学校では子ども個人のスキル,問題行動の改善,中学校では子ども同士の関係性,対人関係の改善を主目的として心理教育が実施されていること,心理教育実施の主な抑制要因は「知識・経験不足」であることなどが明らかになった。さいごに,本研究で得られた結果を経験率の高さ,心理教育の実施内容(SGE とSST の特徴),各学校種の特徴という視点から考察した。 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/10129/5482
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