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論文

論文
古川, 郁生 ; 福島, 裕敏
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  115  pp.55-64,  2016-03-01.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6213
概要:  本稿では、「確かな学力」を育むために最も重要となる、各教師の「授業力向上」を目指した学校経営の在り方について、一公立中学校の実践をもとに考察した。そこでは、教科の違いを超えた「授業づくりスタンダード」を柱におきながら、研修主任をはじめとす るミドルリーダーを中心とした日常的な校内研修体制を整えるとともに、校内巡回を通じた授業参観にもとづく個々の教師との授業づくりをめぐる話し合いの活性化などが図られた。その結果、生徒による授業評価アンケートでは、「よく分かる授業」の広まり、以前から取り組んできた「学習課題とまとめの明示」の定着、および「授業づくりスタンダード」の柱である「振り返る活動」の浸透がみられ、「授業力向上」に向けた取り組みが一定の成果をあげていることが明らかとなった。しかし、個々の授業における「振り返る活動」と「個に応じ、個を生かす場面」とのさらなる充実を図るとともに、「授業づくりスタンダード」を柱として「生徒自らが学ぶ」授業と小中一貫教育とを推進していくことが今後の課題となっている。そのためにも、教科や校種を異にする教師たちが協働的に授業づくりに取り組むように、具体的な方向性を示し手立てを講じていく校長のリーダーシップが果たす役割は大きいといえる。 続きを見る
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論文

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吉原, 寛 ; 成田, 頼昭 ; 大瀬, 幸治 ; 中谷, 保美 ; 敦川, 真樹 ; 古川, 郁生 ; 瀧本, 壽史 ; 三上, 雅生 ; 吉田, 美穂 ; 森本, 洋介 ; 菊地, 一文 ; 福島, 裕敏 ; 小林, 央美 ; 中野, 博之
出版情報: 弘前大学大学院教育学研究科教職実践専攻(教職大学院)年報.  2  pp.45-54,  2020-03-19.  弘前大学大学院教育学研究科
URL: http://hdl.handle.net/10129/00007228
概要:  本稿は,弘前大学大学院教育学研究科教職実践専攻(以下,本教職大学院と記す)で実践されたFD活動のうち,授業アンケートの結果をもとにして行われた授業改善の取組について,紹介・分析することで,授業改善の視点を明らかしようとする試みである。本教 職大学院における必修科目に対して教員に求められる4 つの力(自律的発展力・協働力・課題探究力・省察力)を測定する授業アンケートを実施し,その結果をもとに,FD研修会において授業担当者が4 つの力の視点で考察を行った。さらに,授業担当者の考察を本教職大学院の全教員が協議し,共有することで各授業に対する授業改善の視点を明らかにすることができた。今後は,授業アンケートの内容の精緻化を図り,院生が授業で身に付けた専門性を適切に測る一方で,教員がよりよい授業改善を行うために, 4 つの力の視点からFD 活動を積極的に実施していくことの必要性が確認された。 続きを見る