1.

論文

論文
佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  117  pp.31-37,  2017-03-28.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6257
概要:  韓国の現行カリキュラムにおける科学学習で取り組まれているSTEAMについて,中等教育段階の生命領域の学習に焦点化して実態を解明することとした。分析には複数の教科書と,STEAMに関連する市販されている問題集を用いた。 中学校科学教科書の分 析から,科学の授業におけるSTEAMの活動は各単元末に設けられ,単元で培った知識や技能をもとにして,他の単元や教科の学習内容との融合が図られていることが分かった。市販の問題集の分析から,最新の技術や科学者の研究成果が紹介され,日常生活の課題解決に活用しようとする姿勢が見られた。 学習者は,知識のみを活用するのではない解決方法を経験するとともに,自身の論理的な主張をもとにしつつ社会への寄与が求められていた。思考力をもとにしてさまざまな活動が展開されており,それらは,言語活動,ものづくり,デザインなどをとおして,学習者がもっている主張を具現化させるものであった。 続きを見る
2.

論文

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佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  118  pp.47-53,  2017-10-13.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6272
概要:  韓国の中学校科学について,現行カリキュラムおよび教科書の分析を行った。さらに,中学校科学の授業がどのように展開されているのかについて,実際に授業観察を行うことによって確認した。以上の分析結果や授業記録をもとにして,韓国の現行の科学カリキュ ラムおよび授業について考察を加えるものとした。  カリキュラムや教科書の分析から,生徒が生活の中の科学技術を意識しながら,総合的に科学をとらえるようになる工夫があることがわかった。また,教科書や授業の分析から,授業の中での生徒の活動は日本よりも多く行われていること,それをとおして原理や概念を深く(あるいは広く)生徒に認識させていることなどがわかった。  45分の授業の中で複数の活動があり,教師は生徒の意見を導き出すための授業力が高くなければならないと感じた。また,多様な補助教具の利用に関する能力や,生徒の意見をまとめて正解に導く能力が必要であると感じられた。 続きを見る