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キャリア構築とエージェンシーに着目した指導主事研修の在り方 ─青森県における指導主事研修会の事例をもとに─

フォーマット:
論文
責任表示:
吉田, 美穂 ; 天坂, 文隆 ; 吉原, 寛 ; 桐村, 豪文 ; 淋代, 秀樹 ; 松尾, 和明
言語:
日本語
出版情報:
弘前大学大学院教育学研究科, 2022-03-24
著者名:
吉田, 美穂
天坂, 文隆
吉原, 寛
桐村, 豪文
淋代, 秀樹
松尾, 和明
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掲載情報:
弘前大学大学院教育学研究科教職実践専攻(教職大学院)年報
ISSN:
2434-5628  CiNii Research  Webcat Plus  JAIRO
巻:
4
開始ページ:
29
終了ページ:
36
バージョン:
publisher
概要:
指導主事の力量向上が求められているが,指導主事に必要な資質・能力は所属によって異なり,所属を超えたOff-JTとしてどのような研修が適切なのか,その方向性は必ずしも定まっていない。本研究は,指導主事を対象とした研修について,資質・能力アプローチとは異なる在り方を提起しようとするものである。指導主事は,その初期キャリアステージにおいて学校現場の教員から教育行政へというキャリアの転換に直面する。そのことを意識した研修の方向性として,自らの職務を意味づけキャリアに見通しをもてるよう なプログラムを実施し,指導主事自身によるキャリア構築とそれを支えるエージェンシーを強化するような研修の在り方が考えられる。本研究は,そうした趣旨で2021年度に青森県で実施された指導主事研修会の効果を,アンケート調査から実証的に検討した。研修において参加者は,指導助言の在り方についての講義や自らの経験やキャリアと重ね合わせることのできる指導主事経験者のキャリア・ストーリーなどを資源として,所属を超えた指導主事同士で語り合い,共感や安心感を得るとともに,仕事への目的意識を高めていた。また,そうした協議において,参加する指導主事の所属の違いは,研修に豊かさをもたらすものと意識されていた。さらに,事前・事後アンケートの比較から仕事への意識の変化を分析したところ,研修を通して,自らの仕事にどう取り組んでいけばよいかがより明確になり,キャリアへの満足感や日々の仕事への充実感が増し,キャリアへの漠然とした不安や仕事に感じる重圧が緩和されていた。指導主事の初期キャリアステージにおいて,エージェンシーを強化し,指導主事自身によるキャリア構築を支えることを主眼に据えた研修は,一定の効果を有するものといえるだろう。 続きを見る
URL:
http://hdl.handle.net/10129/00007734
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