1.

論文

論文
加藤, 博之 ; 中根, 明夫 ; 上野, 伸哉 ; 大沢, 弘 ; 大串, 和久
出版情報: 21世紀教育フォーラム.  4  pp.17-26,  2009-03-31.  弘前大学21世紀教育センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/4736
概要: 医学部医学科におけるチュートリアル教育は、知識の獲得の仕方を勉強することに止まらず、医師というプロの職業人の思考法や態度を修得するための準備教育としての意義がある。今回、これまで本学医学科で行われてきたチュートリアル教育への反省を踏まえ、学 習手順の徹底と病態流れ図の作成による討論の活性化を図るため、3年生を対象とし、ラージクラス・チュートリアル形式による導入授業を実施した。学習過程を段階的に分けることより学生達は比較的容易に学習手順を習得できていた。授業の感想として「グループ学習の面白さや意義」、「医学生として(または将来医師になるため)のモチベーション」、「病態流れ図の意義」、「自主的、能動的に勉強することの意義」、「患者を全人的に捉える(全人的医療の)必要性」、「基礎医学の意義」などを改めて認識するなど、医学部におけるチュートリアル教育の特長に対する多くの気づきが見られていた。 続きを見る
2.

論文

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加藤, 博之 ; 大沢, 弘
出版情報: 21世紀教育フォーラム.  5  pp.31-37,  2010-03-31.  弘前大学21世紀教育センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/4757
概要: Problem Oriented System(POS)によってまとめられた診療録は、患者情報の集大成であると同時に、これを記載する若い医師や医学生にとっては、自らの思考過程を検証し、診断能力を高める重要な学習ツールでもある。本学医学部医学 科では平成16年度より、4年次末に行われる臨床入門科目「Pre BSL」の中で、POS診療録を用いた診断の思考過程教育を試みている。本教育では、まず患者の臨床情報をData Baseとして医学生に与え、その中から異常所見を抽出し、さらに異常所見同士の因果関係、即ち病態生理を「病態流れ図」の形で表現する。この過程を通じ、医学生は自分に足りない知識や、知識を使うことのおもしろさ、さらには少人数グループによる討議を通じた効果的学習法などについて、多くの気づきが得られていた。本教育は臨床実習開始前の格好の準備教育になっているものと思われる。 続きを見る
3.

論文

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加藤, 博之 ; 松谷, 秀哉 ; 袴田, 健一 ; 小林, 只 ; 大沢, 弘
出版情報: 21世紀教育フォーラム.  10  pp.23-30,  2015-03-31.  弘前大学21世紀教育センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/5521
概要: 本学医学部医学科で平成16年度より4 年次末に行っているPOS(Problem Oriented System)診療録記載演習を、52週間の臨床実習を終えた6 年次学生に改めて行い、その教育的意義を検討した。演習では4 年次と同様に、まず患 者の臨床情報をData Baseとして学生に与え、その中から異常所見を抽出し、さらに考察した病態を「病態流れ図」の形で表現し、Problem List、Initial Plan を作成した。学生たちは臨床実習中の経験を踏まえて非常に熱心に課題に取り組み、作成されたプロダクトは具体的かつ完成度の高いものであった。終了後のアンケートでも、臨床実習での体験が自信につながっており、病態を考察する際の視野が広がり、また治療面まで考えが及ぶようになったなどの記載が見られ、今回の演習は自らの成長を自覚できる良い機会となっていた。本演習を6 年次に行ない4 年次と比較することによって臨床実習の効果を確認できるとともに、今後の学習への動機付けともなると思われる。 続きを見る