1.

論文

論文
北原, 晴男 ; 肥田野, 豊 ; 船澤, 陸郎 ; 川崎, 恵美子 ; 宮本, 利行
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.83-88,  2002-03-28.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/2742
概要: 藍は古来から世界各地で藍染めに用いられて来た。ここ津軽地方においても,藍の栽培と染色は古くから行われており,地域との関わりが深い植物である。天然藍染法は「栽培一醗酵一染色」という一連の工程の中で,生物と化学が織りなす興味深い世界である。本稿 では化学からみた天然藍染法と,最近,見出された生薬染めについて述べると共に,実験を通して,生体(藍の生薬)での現象と化学試薬(インジカン)による現象が同じ化学反応で起こっていることを明らかにした。また筆者らが構成する津軽藍研究会の目的の1つである「総合学習」について,その教材化-の科学面からの試みを述べる。 続きを見る
2.

論文

論文
宮本, 利行 ; 北原, かな子 ; 肥田野, 豊 ; 北原, 晴男
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.89-98,  2002-03-28.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/2743
概要: 明治初年,廃藩置県とそれに続く秩禄処分によって職を失った士族は,深刻な経済的危機に直面することになった。こうした士族救済のため,政府は士族授産事業を遂行し,青森県でも旧藩士族らによりそれぞれ様々な試みがなされた。本稿では,最初に明治初年の青 森県内に展開した士族授産事業の様子を述べるとともに,特に旧弘前藩士族の動向を取り上げ,当時,東奥義塾に招碑されていた外国人教師が地域産業開発に関わったことや,弘前で行われていた藍の産業化-の試みについて明らかにするものである。 続きを見る
3.

論文

論文
北原, かな子 ; 宮本, 利行 ; 肥田野, 豊 ; 北原, 晴男
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.61-67,  2003-03-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/2744
概要: 長尾介一郎は近代津軽地方の殖産興業に尽力した人物であり、彼の日記は近代青森の諸相を知る上で貴重な史料となっている。特に明治13年前後は、介一郎が県の勧業を担当したことから、津軽地方内での殖産興業の動きや製糖、藍についての記述が多く含まれる。 これらは、従来ほとんど知られていなかった津軽藍に関する旧弘前藩士の具体的活動を知るうえで貴重なものであり、本稿は長尾日記を基にして、明治13年前後の津軽での藍-の取り組みを明らかにしようとするものである。 続きを見る
4.

論文

論文
山田, 緑 ; 矢野, 慎 ; 杉本, 将英 ; 小野寺, 美佳 ; 肥田野, 豊 ; 長南, 幸安
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.53-56,  2010-10-20.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4181
概要: 近年,化石燃料の代替エネルギーが注目されている。その中でもカーボンニュートラルの観点からバイオマスエネルギーが注目されている。しかし,それらの原料になるサトウキビやトウモロコシは熱帯地方で食糧と競合し農産物の価格高騰を招いているという問題が ある。そこで本研究では日本でも栽培できるスイートソルガムを原料とし効率的なバイオエタノールの合成方法の検討を行った。バイオエタノールの合成には搾汁液に高い糖度が必要であるが今回供試したハイグレンソルゴーは他品種より糖度が低く蒸留してもエタノールを抽出することができず,砂糖で糖度を上げることによりエタノールを得ることができた。今後は糖度の高い品種を用い簡単に処理する方法や発酵条件を検討していく必要がある。 続きを見る
5.

論文

論文
小野寺, 美佳 ; 山田, 緑 ; 矢野, 慎 ; 杉本, 将英 ; 肥田野, 豊 ; 長南, 幸安
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.69-74,  2011-03-23.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4450
概要:  近年、枯渇資源の代替エネルギーとして、バイオマスエネルギーが注目されている。その中の一つにアルコール発酵により得られるバイオエタノールがあるが、その合成方法は糖が溶けた水にドライイーストを加えて発酵させるというものである。この時、直接ドラ イイーストを加えて発酵させると、酵母の吸水による死滅によって働きが悪くなる。また一度アルコール発酵に用いたドライイーストは廃棄することになってしまう。そこで本研究では、ドライイーストを固定化したバイオリアクターを用いて発酵させることにより酵母の働きを良くし、さらにバイオリアクターは再利用可能ということで同じものを使って何度発酵させることが出来るか、ターンオーバーの検討を行った。その結果直接ドライイーストを加えて発酵させたときよりも酵母の働きが良くなり、15% という低い糖度の場合ではあるが8回繰り返し使うことが出来ると分かった。今後は20%、25% と高い糖度でも再利用可能なバイオリアクターの調製を考える必要がある。 続きを見る
6.

論文

論文
上野, 耕史 ; 谷田, 親彦 ; 相澤, 崇 ; 肥田野, 豊
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.73-82,  2012-03-22.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4577
概要: 本稿では,中学校技術科における「生物育成に関する技術」の適切な実施に関する示唆を得るために,これまでの学習指導要領に示される栽培の学習題材の特徴と,検定済教科書に記載された栽培の題材変遷を分析した。その結果,男女別学の時代に示される学習内容 や学習題材は,環境・化学調節などを適用した作物の栽培を中核としていたが,男女共修になると身近な作物の普通栽培を扱うように変化していた。また,検定済教科書において,男子向きの期間で示された題材数は少なく,各出版社ともに類似した題材を扱っていた。しかし,男女共修の影響から,生徒の個性や学校の特性に適合できるよう数多くの題材が記載されるように変化していた。以上のような学習内容や題材の取り扱いから,技術の概念や技術的素養の総合的育成を視野に入れて「生物育成に関する技術」の学習を再検討し,学習題材の設定に向けた指針を得る必要性が示唆された。 続きを見る
7.

論文

論文
肥田野, 豊 ; 志村, 元 ; 佐藤, 武司 ; 照井, 透
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.63-67,  1998-03-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/653
概要: 中学校の教科「技術・家庭」,特にその技術領域であるいわゆる「技術科」については,技術と学校教育の双方が大きく変貌しつつある中で,そのあり方や内容の再検討の必要性が言われるようになって久しいが,人間の社会や生活を長らく支えてきたいわゆる「伝統 技術」に改めて目を向けることによって,何らかの指針更には具体的な方策を得ようとして本研究を計画した。本報では,伝統技術の特徴と今日的意義を技術科を中心とした学校教育の視点から整理すると共に,次報以降における具体的な教材的研究の拠り所とすべく青森県における伝統技術の概況を取り纏めた。 続きを見る
8.

論文

論文
佐藤, 武司 ; 肥田野, 豊 ; 志村, 元 ; 照井, 透
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.69-72,  1998-03-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/654
概要: 木材加工学習においては,製作品の接合部に隙間が生じる,打ち損じによる釘穴が目立つ,表面に傷を付けるなど,生徒に失敗感を与える事態がしばしば生じる。これを救済するために津軽塗技法で用いられてきた「刻苧」を参考に使用の容易な充填材の開発を行ない ,更にその充填及び研磨調整の方法について検討した。その結果,木粉,米糊,砥の粉を1:8:8の比で混合した場合に「ヒビ」や「やせ」の発生が少なく,充填材として優れたものとなることが明らかになった。これを刷毛やへらで製作品の傷等に塗込み,乾燥固化後に#120,#240,#320の紙やすりで順次研磨することにより平滑面が得られ,良好な塗装下地が得られた。この充填材は天然素材によるものであり,環境負荷の少ない技術という点でも有意義と考えられる。 続きを見る
9.

論文

論文
志村, 元 ; 肥田野, 豊 ; 佐藤, 武司 ; 照井, 透
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.73-77,  1998-03-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/655
概要: 我々の祖先が残してくれた数多くの伝統技術は先人たちのすぼらしい技術と知恵,そして人間の心を伝えようとしているように思われる。現在,脚光を浴びている先端技術は,人類発生以来,先人が残してくれたものの延長線上に成り立っているものであることは言う を待たない。そこで我々は青森県に存在している伝統技術について実地に調査し,その保存,活用,伝承をしていく上で必要である教材化をめざした取り組を行ったものである。ここでは失われつつある漆掻き道具の製作工程について現場調査をもとに報告したものである。 続きを見る