1.

論文

論文
福田, 博美 ; 藤井, 紀子 ; 小川, 真由子 ; 林, さえ子 ; 植田, ひろみ ; 三尾, 弘子 ; 水野, 昌子 ; 永石, 喜代子 ; 葛西, 敦子 ; 佐藤, 伸子 ; 山田, 玲子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  118  pp.141-148,  2017-10-13.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6284
概要:  緊急時には,生命維持の徴候を把握することがきわめて重要である。そのため養護教諭は,脈拍を正確に測定する必要がある。養護教諭養成教育においては,高機能患者シミュレーターを用いた研究報告はなく,緊急時の脈拍測定が正しくできているか検証がされて いない。そこで,本研究では,養護教諭の脈拍測定に関する文献検討を行った。CiNii Article にて「養護教諭」と「脈拍測定」で文献を検討した結果6編を検出した。分析した結果,「養護教諭は,バイタルサインを生命徴候を表す客観的な情報として捉えていない」,「バイタルサインが子供の健康状態を判断する基準としている養護教諭が少ない」,「学生が正確に不整脈を観察できたているか評価されていない」,「学生が自分の測定結果を判断してない」の4つの問題が明らかとなった。これらを解決するために,養護教諭のための高機能患者シミュレーターを用いた緊急時の脈拍観察のシミュレーション教育の研修方法を提案した。 続きを見る
2.

論文

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葛西, 敦子 ; 福田, 博美 ; 山田, 玲子 ; 佐藤, 伸子 ; 秋月, 百合 ; 小川, 真由子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  121  pp.157-166,  2019-03-28.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00006673
概要:  養護教諭の職務は,学校教育法で「児童生徒の養護をつかさどる」と定められており,主要な役割の一つに,救急処置がある。この救急処置の場面で,養護教諭は子どもの傷病に対して臨床判断を行っている。臨床判断を的確に行うためには,子どものからだを見る フィジカルアセスメント能力は必須となる。しかし,フィジカルアセスメントの技術をほとんど使用することなく判断しており,養護教諭独自の臨床判断パターンを身につけているものと推察する。そのためには,養護教諭の臨床判断について検証する必要があるものと考える。文献レビューを通してこれまでの養護教諭の判断に関する研究論文を概観し,「養護教諭の判断に関する影響要因」を抽出した。その上で,臨床判断モデルに沿った「養護教諭の臨床判断に関する項目」を作成し,「養護教諭の臨床判断に関する測定用具」を開発した。 続きを見る
3.

論文

論文
上村, 弘子 ; 山田, 玲子 ; 葛西, 敦子 ; 松枝, 睦美 ; 三村, 由香里 ; 福田, 博美 ; 佐藤, 伸子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  125  pp.197-207,  2021-03-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00007349
概要:  本研究では,先行研究において「学校看護」という用語がどのように取り扱われてきたのかを「学校看護」を議論した文献を中心に概観し,養護教諭養成における「学校看護」のとらえ方に関する動向を明らかにすることを目的とした。 「学校看護」をキーワード として抽出された82件の文献を分析した結果,「学校看護」は,1980年代に広く使われ,議論された用語であった。1980年代は,看護に関する知識・技能を用いて展開する「養護活動」のことを指していたと考えられるが,当時の議論は,位置づけに関する議論「看護の一部としての養護」なのか「養護の一部としての看護」なのかについての議論が中心であった。とりわけ,救急処置に関する事項は,看護能力を必要とすることは明白であったが,一方で,学校(養護教諭)独自の技術や能力が必要であることは,多くの文献に共通した指摘事項であった。1990年以降は,養護教諭の活動に対して「学校看護」を使用することそのものが少なくなった一方で,養護教諭養成においては,「看護学」10単位の修得が必須であり,養護教諭が養護実践を展開する上で必要な看護に関する知識・技術を「学校看護」または「学校看護学」としてとらえていた。しかし,その内容は統一されていないことから,「学校看護」に関する検討を行い,養護教諭の実践において学校で必要とされる看護を取り上げることの重要性を,共通して論じていた。 続きを見る