1.
論文 |
廣瀬, 孝 ; 菅原, 哲 ; 平井, 秀樹
概要:
りんご剪定枝を原料として作製したペレットや活性炭の物性を調べ,ニセアカシアを原料として同様の方法で作製したペレットや活性炭等と比較した。その結果,ペレットから炭素化物,活性炭と変化するに従って強熱残分は大きくなった。かさ密度はペレットおよ
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び炭素化物で有意な差はなかったが,活性炭の間では有意な差を有した。また,比表面積,ミクロ孔容積,メソ孔容積は剪定枝の方が全ての値で大きかった。りんご剪定枝とニセアカシアでは強熱残分の値に大きな違いがあり,これが原因で値に違いが生じたと考えられた。一方,ミクロ孔分布の形状はほぼ同等であったが,剪定枝の方がピーク位置は0.1nmほど大きかった。またメソ孔は剪定枝の方が2~3nm付近および10nm 付近の値が高かった。
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2.
論文 |
廣瀬, 孝
概要:
本稿では,高速道路の整備時に排出される間伐材を新たな活性炭の原料として用いることを想定,異なる時期や収集地等のものを原料として活性炭を作製し,灰分や細孔等の物性を比較検討することで,実用化のための再現性を確認した。その結果,直径やかさ密度
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は,各試料で大きな違いは確認されなかったが,灰分はNo3が他と比較して低い値を示した。また比表面積,ミクロ孔容積,メソ孔容積はNo1とNo2がほぼ同等だったが,No3は若干小さい値を示した。更にミクロ孔分布およびメソ孔分布はNo3が異なる分布を示した
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3.
論文 |
廣瀬, 孝
概要:
本稿では,りんご剪定枝よりペレットを作製,それより賦活処理時間の異なるペレット状の活性炭を得,塩酸にて洗浄,ミルにて粉砕後,その細孔物性を評価した。その結果,賦活時間が長くなるに従って比表面積およびミクロ孔容積,メソ孔容積は大きくなり,全
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ての結果の決定係数R2 は0 . 95 以上と高かった。また,酸洗浄前と同様に洗浄後のりんご剪定枝活性炭も賦活時間が長くなるに従って,ミクロ孔分布のピークが大きい側に徐々にシフトし,メソ孔分布は全体的に徐々に大きくなる等,斬新的な分布を示す活性炭を得ることができた。
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4.
論文 |
廣瀬, 孝
概要:
本稿では,3種類の高速道路間伐材の化学成分の分析およびそれぞれの成分含有率と細孔物性との関係について検討した。その結果,本稿で用いた間伐材の強熱残分はりんご剪定枝と比較して低く,スギより高いことが分かった。比表面積およびミクロ孔容積とマト
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リクス多糖,またメソ孔容積と強熱残分との関係において,高い相関性を有していることが分かった。一方,その他の成分含有率と細孔物性との関係において,相関性は確認されなかった。
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5.
論文 |
廣瀬, 孝
概要:
本稿では,異なる時間で作製された活性炭のヨウ素吸着性能およびメチレンブルー吸着性能を評価し,細孔物性との関係について調査した。その結果,作製時間が長くなるに従ってヨウ素吸着およびメチレンブルー吸着の両性能は高くなる傾向を示した。また,決定
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係数R2が0.985以上と高く,高い相関性を有していることが分かった。ヨウ素吸着性能は比表面積等が大きくなるに従って大きくなる傾向を示した。また,決定係数R2は0.990以上と高く,高い相関性を有していることが分かった。一方,メチレンブルー吸着性能も比表面積等が大きくなるに従って大きくなる傾向を示した。また,決定係数R2は0.985以上と高く,高い相関性を有していることが分かった。
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6.
論文 |
廣瀬, 孝 ; 芝田, 遼 ; 東, 眞央 ; 石川, 璃久 ; 柴田, 涼 ; 山岸, 将也
概要:
本稿では,チップ化したりんご剪定枝をペレット化後,水蒸気賦活にて収率 14 . 5 %の活性炭を作製,活性炭中の不純物等を除去するため,1~4回の範囲で酸洗浄し,洗浄回数0回を含め,それぞれの強熱残分や細孔物性を比較した。その結果,酸洗浄回
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数が多くなるに従って,強熱残分は減少した。また,比表面積およびミクロ孔容積,メソ孔容積は大きくなり,特に0回目と1回目の値が大きく異なった。
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7.
論文 |
廣瀬, 孝 ; 芝田, 遼 ; 東, 眞央 ; 石川, 璃久 ; 柴田, 涼 ; 山岸, 将也
概要:
本稿では,ニセアカシアを原料とし,その成分分析やそれより作製された活性炭物性を評価,複数の収率にて作製したりんご剪定枝活性炭の物性と比較した。その結果, ニセアカシアペレットから炭素化物の過程で,直径は約30 %小さくなり,炭素化物から活性
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炭の過程で約 10 %小さくなった。また,ペレットから活性炭を比較すると約 40 %小さくなった。ニセアカシア活性炭の細孔物性は,比表面積が 1053 . 4 m 2 /g,ミクロ孔容積が 0 . 44 cm 3 /gで 15 . 3 %のりんご剪定枝活性炭とほぼ同等の値となった。一方メソ孔容積は 0 . 22 cm 3 /g であり,12 . 2 %よりも高い値を示した。更に,ニセアカシア活性炭は 0 . 7 nm にピークを有し,13 . 6 %のりんご剪定枝活性炭に近い曲線であることが分かった。一方,メソ孔分布は,りんご剪定枝活性炭の曲線と形状は近かったが,全体的に値は高かった。
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8.
論文 |
芝田, 遼 ; 廣瀬, 孝
概要:
異なる酸洗浄回数のりんご剪定枝活性炭を用いて電気二重層キャパシタ用電極を作製,市販活性炭から作製した電極とともに電極密度や初期性能を比較した。電極材料の混合率は活性炭,ケッチェンブラック,PTFE をそれぞれ質量比で88:6:6とした。各電
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極の密度を測定した結果,洗浄0回が0.77g/㎤,1~4回が0.72~0.73g/㎤であった。それに対し,市販活性炭電極の密度は0.59g/㎤であった。単位容積当たりの静電容量は洗浄0回から4回までそれぞれ10.6F/㎤,11.8F㎤,12.6F/㎤,12.8F/㎤,12.6F/㎤であった。
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9.
論文 |
芝田, 遼 ; 廣瀬, 孝
概要:
賦活化収率が小さいほど強熱残分が大きくなったスギ活性炭を用いて,電気二重層キャパシタへの応用を想定して酸洗浄を行い,賦活化収率と強熱残分や洗浄回数との関係について調査した。その結果,洗浄回数に関わらず賦活化収率の小さい方が強熱残分は大きくな
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る傾向を示した。また,1回の酸洗浄で強熱残分は大きく減少し,2回目の酸洗浄でさらに減少することが分かった。これより,本研究にて作製した各活性炭の強熱残分は洗浄回数2回目で全て1%以下になることが明らかとなった。
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10.
論文 |
芝田, 遼 ; 廣瀬, 孝
概要:
電気二重層キャパシタへの応用を想定し,異なる賦活化収率のスギ活性炭の強熱残分や細孔物性等を既往の研究に追加して調べ,収率と種々の物性との関係を比較した。その結果,賦活化収率の小さい方がペレット直径およびかさ密度は小さくなる傾向を示し,強熱残
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分,比表面積,ミクロ孔容積,メソ孔容積は大きくなる傾向を示した。ミクロ孔分布,メソ孔分布は賦活化収率の違いにより曲線の形状が変化することが確認された。
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