1.

論文

論文
田上, 恭子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.193-199,  2003-10-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/367
2.

論文

論文
田上, 恭子 ; 佐藤, 功 ; 伊藤, 俊広 ; 菅原, 美花 ; 鈴木, 智子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.117-124,  2005-10-07.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/366
概要: 本研究は,東北地方におけるHIV感染者-の心理社会的支援の現状を明らかにすることを日的とし,HIVカウンセリングにおける情報提供に着日して,東北地方の医療機関においてHIV感染症者及びその周囲の人々を対象に行われた心理社会的支援について検討 を行った。分析の対象としたのは,1999年4月から2003年3月末までに臨床心理士である専門カウンセラーによって面接が行われた65名であった。情報提供の有無とクライエントの属性との関連に関する分析の結果,感染経路等,告知からの期間,結婚の有無が有意な連関があることが示された。また提供された情報の内容をまとめた結果,経過や症状,感染経路等の医学的知識を中心としたHIV感染症に関する情報を求めるケースが多いことが示された。以上から,周囲のサポートの大切さ,予防・啓発活動及び性教育の重要性が示唆された。 続きを見る
3.

論文

論文
田上, 恭子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.117-125,  2007-10-01.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/255
概要: これまで抑うつにおける潜在記憶研究では、概念駆動型潜在記憶テストを用いた場合にはネガティブ・バイアスが生じる可能性が示唆されているものの、課題によってバイアスが生じるかどうかは異なっており、結果は一貫していない。本研究は、抑うつにおける潜在 記憶の気分一致バイアス研究において用いるための概念駆動型潜在記憶テストとして、意味定義課題を作成することを目的とした。特性語の意味定義の作成を行った後、大学生を対象に、未学習状態で意味定義を呈示し特性語の産出を求め、また特性語の望ましさについて9段階で評定させた。各意味定義からの平均産出率と各特性語の望ましさの平均評定値が算出され、概念駆動型潜在記憶テストとして用いる場合の留意点及び今後の検討課題について論じられた。 続きを見る
4.

論文

論文
田上, 恭子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.151-156,  2009-03-30.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/1825
概要: 本研究の目的は,エピソードの意味づけから自伝的記憶の方向づけ機能を探ることを通して青年期と成人期の自伝的記憶の特徴について探索的に検討することであった。大学生149名と成人20名を対象に,「これまでの人生の中で最も印象的なエピソードとその時 期」「それが今の自分にどのように影響していると思うか」について調査を行った。想起されたエピソードについて経験した時期及び内容の分類を行い,今の自分への影響についての意味づけについて自伝的記憶の機能という点から分類を行った。結果,青年期には意味づけの中に方向づけ機能の4つの下位機能の全てがみられたのに対し,成人期では「アンカー」・「類推」がみられないことが示され,成人期以降になると自伝的記憶を現在の問題や疑問に利用することが少なくなること,すなわち方向づけ機能の性質が変化していく可能性が示唆された。発達的観点からこの相違について論じる。 続きを見る
5.

論文

論文
田上, 恭子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.121-127,  2010-10-20.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4189
概要: 本研究の目的は,自伝的な語りと自伝的記憶のエピソードの想起の2つを取り上げ,非臨床的な青年を対象とした面接場面で,どのように人生が再構成され語られるのか,どういったエピソードがそこで語られるのか,個々のエピソードを想起させた場合どういったエ ピソードが想起されるのか,人生の語りでみられたエピソードと個々に想起したエピソードに違いはみられるのかを,抑うつ傾向の有無の比較を加えながら特徴を捉えることであった。大学院生7名を対象に,人生を1本の線で表してもらい,自由に人生を語ってもらった後,それとは別に幾つかのエピソードを想起してもらった。結果,今回対象とした非臨床群では全般的に望ましい人生の再構成及び語りとなり,抑うつ傾向の有無で大きな違いはみられないものの,個々にエピソードを想起させた場合には,抑うつ傾向者はネガティブなエピソードを想起しやすいという抑うつの影響が示唆された。 続きを見る
6.

論文

論文
田上, 恭子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.117-123,  2011-03-23.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4456
概要:  本研究の目的は,抑うつ傾向と気分状態が自己認知にどのように影響を及ぼすか,第一にこれまで広く見出されてきた抑うつ傾向におけるネガティブな自己認知を確認するとともに,そのような認知バイアスに抑うつ傾向と気分状態のいずれがより大きな影響を及ぼ しているのかを検討すること,第二に,自己認知の特にどういった側面に抑うつ傾向や気分が影響を及ぼしているのかを明らかにすることを目的とし,田上(2002, 実験1) の自己関連度評定に関する再分析を行った。結果,抑うつ傾向におけるネガティブな自己認知は確認されたものの,ネガティブ語の自己関連度評定とポジティブ語の自己関連度評定は対称的ではないこと,自己の中でも抑うつ傾向と気分状態が広く影響を及ぼしている面(“情動性”),気分状態が影響を及ぼしやすい側面(“調和性”) があること,一時的な気分は認知に影響を及ぼさないわけではないことが示唆された。 続きを見る
7.

論文

論文
加藤, 由佳 ; 田上, 恭子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.69-74,  2011-10-20.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4538
概要: 過去の出来事に対してどの程度近くまたは離れて感じるかという感覚は,主観的時間的距離感と呼ばれている。本研究は,主観的時間的距離感に自尊心及び適応感が及ぼす影響を明らかにすることを目的とし,大学生を対象に質問紙調査を行った。結果,自尊心と適応 感が主観的時間的距離感に及ぼす影響は類似しており,自尊心の高い者もしくは適応感の高い者はポジティブな出来事に対する主観的時間的距離感が短いことが示された。一方,自尊心の低い者もしくは適応感の低い者については,ポジティブな出来事とネガティブな出来事に対する主観的時間的距離感に有意な差は認められなかった。このことから,精神的健康の高い者は低い者と比較すると,ポジティブな過去の出来事を現在に近づけるという主観的時間的距離感の調節を行うことで精神的健康を維持できているのではないかということが示唆された。 続きを見る
8.

論文

論文
宇佐美, 麗 ; 田上, 恭子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.131-138,  2012-03-22.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4583
概要: マインドフルネスとは,今ここでの経験に評価や判断を加えるのではなく能動的に注意を向けることである。これまでマインドフルネスな状態のトレーニングが抑うつの軽減に効果的であることが臨床的に示されてきたが,そのメカニズムは明らかになっていない。本 研究は,マインドフルネスが抑うつに及ぼす効果にどのように自己制御過程が関わっているかエフォートフル・コントロールに着目し,マインドフルネスがエフォートフル・コントロールに正の影響を及ぼし,エフォートフル・コントロールが抑うつに負の影響を及ぼすという仮説モデルを検証することを目的とした。大学生を対象に質問紙調査を実施し,共分散構造分析を行った結果,適合度指標は十分高い値とはいえなかったが,モデルは許容範囲にあると考えられた。エフォートフル・コントールの中でも行動抑制の制御がマインドフルネスの抑うつへの効果に関連している可能性が示唆された。 続きを見る
9.

論文

論文
加藤, 由佳 ; 田上, 恭子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.131-145,  2012-03-22.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4584
概要: Thought-Action Fusion)は「思考と行為の混同」と呼ばれ,ある行為について考えをもつことはその行為を行うことと同じであるという思い込みのことである。本研究は,TAF と強迫傾向との関連,特に個人内での2種のTAF(「見込み 」と「道徳」)の高低の組み合わせの様相と強迫症状の種類の関連を検討することを目的とし,大学生を対象に質問紙調査を行った。結果,TAF の「道徳」「見込み」は共に確認強迫と強い関連を示し,また侵入的思考傾向では,「道徳」「見込み」どちらも高い人が,「道徳」が高く「見込み」が低い人に比べて高く,不決断傾向ではどちらも低い人より「道徳」が低く「見込み」が高い人において高かった。一方,洗浄強迫傾向とTAFとの関連は認められなかった。強迫症状のタイプによってTAF との関連に違いがみられること,個人内のTAF の様相により関連する強迫症状が異なる可能性が示唆された。 続きを見る
10.

論文

論文
大髙, 志歩 ; 田上, 恭子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.63-71,  2013-03-27.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/5082
概要: 完全主義の構造についてはこれまで数々論じられており,精神的問題と正の関連がある側面と負の関連がある側面の2つの側面があることが示されてきている。本研究では,日本人大学生を対象に,先行研究の知見をまとめ提唱された概念的な2要因モデルについて, 確認的因子分析によって検証することを目的とし,完全主義に関する4尺度及び精神的健康上の問題の指標としての抑うつ尺度を含む質問紙調査を実施した。結果,概念的に提唱された“達成努力”と“評価的関心”の2要因モデルの適合度がもっともあてはまりがよいことが示された。そして抑うつ傾向との相関分析の結果,“評価的関心”と抑うつ傾向との間には有意な正の相関が認められたが,“達成努力”と抑うつ傾向との間に有意な関連は見出されなかった。このことから,完全主義の中でも,精神的健康には関連しない側面と,精神的健康を悪化させる可能性のある側面があることが示唆された。 続きを見る