1.
論文 |
髙瀬, 雅弘
概要:
本稿は、ひとつの戦後開拓地をフィールドとした聞き取り調査(ライフヒストリーインタビュー)に基づき、「開拓二世」の女性たちのライフコースにはどのような特徴がみられるのかについて考察したものである。そこで本稿ではまず、1940年代後半に長野県上
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郷村からの分村計画によって生まれた、岩手県滝沢市・岩手上郷分村に入植した人々(開拓一世)の子ども(開拓二世)ないしその妻である女性たちの、生育環境、教育経歴、職業経歴、生殖家族経歴をたどる。次に第一世代との対比から、世代間の相違と共通性を読み取る。そのうえで、彼女たちが第一世代から受け継いだもの、さらには第二世代固有の課題を、地域特性を考慮しながら明らかにする。本稿は、ライフコースと世代という観点から、「生きられた経験」としての戦後開拓を捉えようとする試みである。
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2.
論文 |
髙瀬, 雅弘
概要:
本稿は、戦後間もなく「緊急開拓事業」によって成立した戦後開拓地をフィールドに、1970 年代に小学校分校に勤務した教員の教育実践とライフヒストリーを手がかりとして、学校と地域社会との関係性が、地域固有の文化の形成や発展にどのように影響して
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いったのかを考察するものである。具体的には、①当時の学校が置かれた教育課題を地域特性との関連のなかで捉える、②課題解決のための学校と地域社会の関係性構築の様態を明らかにする、③戦後開拓地という、新しい共同体における学校という場の存在意義を分析する、④戦後開拓地での教育経験が教師の自己形成にもたらした意味を問う、といった作業を通じて、戦後開拓地における、学校を基盤とした地域文化形成のありようを明らかにする。
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3.
論文 |
髙瀬, 雅弘
概要:
本稿は、「緊急開拓事業」のもとで成立した戦後開拓地を学区域に含む新制中学校を対象に、1950年代に同校に勤務した教員の目から捉えた地域のありようと教育実践を手がかりとして、「新しい地域社会」のなかで「新しい学校」がいかに形成され、展開して
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いったのかについて考察するものである。具体的には、①戦後開拓地に設立された学校がいかなる特徴を持っていたのか、②地域の人びとが学校をどのように受け止め、関わっていったのか③教師たちはどのような実践を行ったのか、④そこでの教育経験は、地域の教育文化のなかにどのように位置づけられるのか、を問うことで、戦後開拓地という「新しい地域社会」から捉えた学校、とりわけ新制中学校の存在意義を明らかにする。
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