1.

論文

論文
佐藤, 可奈子 ; 川﨑, 悠子 ; 葛西, 敦子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.97-106,  2007-10-01.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/253
概要: 現在、気管支喘息は年々増加しており、有症率は成人では3~4%、小児では5~6%であるといわれている。そのため学校で養護教諭や教諭が気管支喘息の子どもの対応をする機会も増加しているものと予想される。そこで本研究では気管支喘息の子どもに直接面接 を行い、学校や養護教諭に対する要望を聴くことで、養護教諭のより良い支援のあり方を考察することを目的とした。対象は、青森県弘前市内のH 病院、K 病院に通院している気管支喘息の小・中学生(保護者を含む)50名であった。 学校側と気管支喘息について話し合いを15名がもち、学級担任はすべてに同席していたが、養護教諭が同席した者は4名であった。自分の病気(気管支喘息)についての理解度では、理解していると思っている者は、学級担任では68%、養護教諭では56%であった。学校での発作時の対応については養護教諭に対応してほしいが48%、担任に対応してほしいが24%であった。養護教諭に期待することは、「発作の対応」に関する期待が最も多く、次いで「日常の対応」、「学校環境の改善」であった。以上より、養護教諭は学校側と家族・子どもとの話し合いの場に積極的に参加し、コミュニケーションを取った上で、日頃の支援をすることが望まれる。 続きを見る
2.

論文

論文
神田, 美咲 ; 葛西, 敦子 ; 野村, 由美子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.75-87,  2008-10-06.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/792
概要: 本研究は、てんかんの子どもの学校生活の現状や、子どものてんかんについての保護者の考え、学校や養護教諭への要望を明らかにし、その結果をもとに、養護教諭はどのような支援ができるのかを考察することを目的とした。対象は、A 県H 市内のK 病院小児 科外来に通院している、てんかんの子どもを持つ保護者19名であり、子どもの学校生活の現状や学校・養護教諭への保護者のニーズについて面接調査を行った。 養護教諭はてんかんの子どもや保護者との話し合いの場を設けたり、話し合いの場には参加するなど、積極的に関わり、信頼関係を築いていく必要がある。てんかんの発作時には、「家庭への連絡」、「発作の観察」、「周囲への対応」を実践することが重要となる。また日頃は、「発作への対応」、「学校全体の理解を深めるような養護教諭の働きかけ」、「てんかんへの理解」、「日常のてんかんの子どもや保護者との関わり」について、実践することが望まれる。養護教諭の働きかけによって、個々の子どもの症状の違いや、それに伴って必要とされる配慮について教職員全員が理解し、学校全体で支援できる体制を作っていくことが、てんかんの子どものよりよい学校生活につながると考えられる。 続きを見る