1.
論文 |
伊藤, 武樹 ; 葛西, 敦子 ; 小倉, 尚子 ; 伊藤, 菜緒
概要:
本研究は,中央教育審議会によって21世紀型学力のキーワードとして示された「生きる力」の教育が,子ども達にとって生きていることを実感できる学校生活の場において,生きて働く力となっているのかの解明を目的に,仮説【小学校期に培われる「生きる力」は
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,子ども達の学校生活満足度(QOL)を促進させる】を設定し,小学校5,6年生868名を対象に,両者の因果関係及びその生成構造について共分散構造分析法を用い解明した.因果分析の結果,「生きる力」がパス係数.78で「学校生活満足度」に強い因果的影響力を有することが明らかになったことから,本仮説は証明された.特に,仮説における「生きる力」は,「学校生活満足度」の「各教科等(.86)」と「特別活動(.83)」に強い因果的影響力を及ぼす構造であることが明らかになった.
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2.
論文 |
森本, 洋介
概要:
本稿では小学校高学年の児童を対象に、動画の物語の内容を歌詞にして表現するという「総合的な学習の時間(以下「総合」)」の実践を考案する。「総合」を探究的な「総合学習」として実施するためには「子どもの生活現実に即したテーマを扱う」など3つの要
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素が必要である。そこで『アナと雪の女王』の主題歌である「Let it go」(邦題は「ありのままで」)を教材に使用する。本楽曲は英語版と日本語版では歌詞の内容が異なっている。そこで、児童には自分がどのようにその内容を理解したかを歌詞にして表現することで、国語科と英語科をリンクさせつつ、物語の内容理解と思考力・判断力・表現力を伸ばすことができると考えられる。結果的に、26名(具体的に観察したのは8名)のうち多くの児童がオリジナル歌詞作成と振り返りを通じて物語に登場する人物の心情理解を進め、自分なりの言葉でその理解を書こうとするようになった。
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3.
論文 |
渋川, 良夫
概要:
小学校新学習指導要領では、総合的な学習の時間が新たに創設されたが、2000年度の調査で、児童が総合的な学習の時間に対して興味・関心を持つとともに好意的に思っていることが分かった。2001年度の全校での異年齢集団における総合的な学習の時間の授
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業や記録から、児童は総合的な学習の時間での活動を楽しく行い、班の中で協力をしながら進んで参加をしていることが分かった。全校での異年齢集団における班の活動は、総合的な学習の時間の中でも意義のあるものといえる。
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4.
論文 |
渋川, 良夫
概要:
総合的な学習の時間に関して、柏木小学校と金田小学校の児童と教師の意識調査結果に、学校間の違いがみられた。柏木小学校ではテーマ毎に縦割り学習を行っているのに対して、金田小学校は、地域を中心に学年毎にテーマ学習に取り組んでいる。その違いが児童の
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興味・関心の違いとなって現れた。教師は、柏木小学校では表現力など情報に関する力が身についたと考えているが、金田小学校は問題発見、調べ、発表など様々な力がついたと考えており、違いがみられた。両校とも総合的な学習の時間で学習したい(させたい)と思っていることは、児童と教師で異なっていることが認められた。金田小学校の児童のふりかえりカードの結果から、素材探しが地域の中で主体的に追求され、協力性も高まっていることがわかった。2つの学校とも自ら課題を見つけ、学ぶなど「生きる力」を育成するために地域教材が役立つことが認められた。
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5.
論文 |
渋川, 良夫
概要:
総合的な学習の時間についての中南地区の教師の意識調査の結果から、多くの教師は総合的な学習の時間を好意的に捉えており、今後も積極的に取り組みたいと考えている。また、実践によって、教師自身の変容が認められ、子どもも活動意欲の増加等から変容が認め
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られる。実践上の課題については、「予算的な面」や「人材の確保」、「準備時間の確保」等を挙げている。 テーマについては、「地域・郷土」を中心に取り組んでいる割合が高く地域を生かした学習が行われており、子どもに高めさせたい資質や能力では、 問題解決力・発見力がある。 中南地区では、 地域資源を活用し特色ある学校づくりが行われている。
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