失語症における CT 局在と病巣の大きさ
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 北條, 敬
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 弘前大学医学部, 1985-06
- 著者名:
- 北條, 敬
- 掲載情報:
- 弘前医学
- ISSN:
- 0439-1721
- 巻:
- 37
- 通号:
- 2
- 開始ページ:
- 392
- 終了ページ:
- 420
- バージョン:
- publisher
- 概要:
- マイクロコンピュータを用いて急性期をすぎた右利き失語症患者127例のCT所見上の病巣部位を重ね合せ次の結果を得た.① ブローカ失語:病巣は一般に大きく島, レンズ核,中心前回下部の深部皮質下領域に重なりが多かったが, この失語症状群に決定的と思われる局在部位の定位は困難であった.② ウェルニッケ失語:ウェルニッケ領野を含む上側頭回と上・中側頭回の皮質下領域に病巣の重なりが多く限局していた.③健忘失語:病巣は小さく左半球のほほ全域に分布しており局在は定め難かった.④伝導失語:病 … 巣はウェルニッケ領野を含む後方言語野に集中し,特に上縁回に症例の80%が病巣を有していた.⑤全失語:柄巣は大きく症例の70%はブローカ領野とウェルニッケ領野の両言語野を包含するが,限局した小病巣でもこの失語症状群を呈するものが認められた.この方法を用い症例を増やすことにより,境界例の位置づけや,新たな失語症状群の分類などに貢献できるのではないかと期待される. 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/10129/1715
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