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アンチセンス核酸工学によるリンゴ果実の完熟抑制に関する研究

フォーマット:
論文
責任表示:
原田, 竹雄
言語:
日本語
出版情報:
弘前大学農学部, 1997-03
著者名:
原田, 竹雄  
概要:
今年度は先ず、リンゴへの遺伝子導入を行うにあたり大きな要因となる、再分化系の確立を図った。栽培品種‘王林'を材料として、再分化のための培養条件を検討した。無菌的に培養したシュ-トの葉身から再分化を試みた結果、1/2MSにBAP7mg/l、NAA0.2mg/lの条件で34.4%の再分化率が得られた。また、葉身を葉柄側から葉頂にかけて2~4群の葉切片に分け、それぞれの再分化率を検討したところ、1.1~1.5cmの葉身の中央部が最も高い再分化率(75%)を示す ことが明らかにされた。さらに、抗生物質の濃度の検討から形質転換体の選抜には、カナマイシン25mg/l、除菌にはセフォタキシン300mg/lが最適であることを見い出した。次に、リンゴ果実の過熟を抑制するため1-アミノシクロプロパン-1-カルボン酸(ACC)合成酵素(S-adenosyl-L-methionine methylthioadnosine-lyase,EC4.4.1.14)のcDNAを用いて、これをアンチセンスで導入し、エチレン合成系を制御出来る可能性に着目し、ACC合成酵素遺伝子のcDNAの作成を試みた。収穫期のリンゴ‘ゴ-ルデンデリシャス'の果実から全RNAを抽出し、これを鋳型としてRT-PCRを行ったところ、約1,200bpの増幅産物を得、これがACC合成酵素遺伝子のcDNAであることを確認した。今後はこのcDNAをバイナリ-ベクタ-に挿入し、リンゴ栽培種に導入する実験を開始するとともに、既にクロ-ニングされているACC合成酵素遺伝子のゲノミッククロ-ンの塩基配列の決定を進める予定である。<br />平成7年度~平成8年度科学研究費補助金基盤研究(C)(2)研究成果報告書,課題番号:07660003 続きを見る
URL:
http://hdl.handle.net/10129/147
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