「転移」に注目した国語科学習指導に関する調査的研究
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 田中, 拓郎
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 弘前大学教育学部附属教育実践総合センター, 2009-03-31
- 著者名:
- 田中, 拓郎
- 掲載情報:
- 弘前大学教育学部附属教育実践総合センター研究員紀要
- ISSN:
- 1348-2912
- 巻:
- 7
- 開始ページ:
- 1
- 終了ページ:
- 11
- バージョン:
- publisher
- 概要:
- 読みの学習において, 子どもは学習したことを理解し, さらには自分のものとして身につけるという前提で授業が進められている。別の言葉で言えば, 学習したことは子どもに「転移する」という前提で行われている。さらにその「学習の転移」に私達は即効性も求めている。ところで当たり前に使われる「学習の転移」であるが, 国語科教育における言葉の概念規定がはっきりしていない。そこで先行論文を調査し, 国語科教育における「転移」の考えを探った。先行論文をみる観点として, 学習心理学で使われている … 「知識・技能の転移」,「学習方法の転移」,「思考力の転移」の3つの観点と稿者が新たに設定した「関心・意欲の転移」という4つの観点で考察した。その結果, 文章構成や文末表現, 指示語などは「知識・技能の転移」として, 読みの視点といった学習の仕方に関わるものは「学習方法の転移」として, さらに考える力といったものは「思考力の転移」として認識されていた。そして学習内容・学習事項を達成する情意的な力として「関心・意欲の転移」が考えられていた。「関心・意欲の転移」は他の3つの観点とは異なりそれだけが転移するとはいい難いが, 他の3つの転移を支える大きな要素であることがわかった。ただし, 国語科教育における「転移」という言葉があまり使われていないことを考えると,「転移」ではなく別の言葉で使われている可能性がある。また「関心・意欲の転移」の実証が弱いところも否めない。今後の課題としたい。 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/10129/00008004
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