療育アプリケーション「Timocco」使用時に観察された発達性協調運動症幼児の動作の特徴
- フォーマット:
- 論文
- 責任表示:
- 増田, 貴人
- 言語:
- 日本語
- 出版情報:
- 弘前大学教育学部, 2020-03-31
- 著者名:
- 増田, 貴人
- 掲載情報:
- 弘前大学教育学部紀要
- ISSN:
- 0439-1713
- 巻:
- 123
- 開始ページ:
- 159
- 終了ページ:
- 164
- バージョン:
- publisher
- 概要:
- 発達性協調運動症(Developmental Coordination Disorder : DCD)のある子どもは、どのような動作を描くのか明らかにするために、本研究では、コンピュータ上で動く療育アプリケーション(以下Timocco)を使用し、その実践から観察される成績、手の軌跡、そして実践の動画記録の分割画像を資料として分析した。その結果、DCD児群は統制群に比べ、各課題の正答率において有意な差が見られ、全体的に不正確な動きが確認された。手の軌跡の分析においても、DCD … 児群では広範囲で横移動や縦移動を繰り返しており、一定の場所に安定しない正中線交差を描く非効率的な動きとなっていた。このDCD児群の非効率さは、遂行手が常に肘関節が伸展し非遂行手は構えができていないままの制限がかかる姿勢によることが動画の分割画像からも確認された。DCDの背景には運動実行後のフィードバックに困難があることが示唆され、なかでも内部モデル障害に伴って、視覚座標系で捉えられた画面情報を、自分自身に置き換えた垂直方向の運動座標系へと転換できなかったため、第三者的視点で処理する水平方向に心的回転が機能した可能性が考えられた。 続きを見る
- URL:
- http://hdl.handle.net/10129/00007013
類似資料:
弘前大学教育学部 | |
弘前大学教育学部 |
弘前大学 教育推進機構 教養教育開発実践センター |
金子書房 |
弘前大学教育学部 |
弘前大学教育学部 |
ナップ |
弘前大学教育学部 |
新興医学出版社 |
弘前大学教育学部 |
東京大学出版会 |