1.

論文

論文
大谷, 良光 ; 加川, 志保 ; 本間, 史祥
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.85-93,  2010-03-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/3399
概要: ケータイ被害から子どもを守るため、青少年インターネット環境整備法施行後6ヶ月経過した時点で、フィルタリング設定、メール受信拒否設定、ネットいじめの方法や有害情報に対する携帯電話販売員の知識・理解と説明度を調べるため、青森県内携帯電話ショップ の3割を目標に訪問調査した。その結果、自社のフィルタリングサービスの種類と加入の必要性について理解し、ユーザーに説明した販売員は約5割、各社サービスと対象年齢との関わり、方式の違い、カテゴリー分類等の内容になるとその理解も説明の割合も大幅に減じ、本法を説明した販売員は0%であった。また、メール受信拒否設定の説明は1割、有害情報やネットいじめ方法等の認識は低かった。これらの結果を踏まえ、販売会社へ要請書を手渡し、至急の改善を求めた。 続きを見る
2.

論文

論文
大谷, 良光 ; 本間, 史祥 ; 加川, 志保
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.95-104,  2010-03-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/3400
概要: 生徒がケータイ被害から身を守るため、フィルタリング設定やメール受信拒否設定をどの程度利用し、認識しているか、また、中学時まで携帯電話所持率が低い青森県において高1までのいつ購入しているかを明らかにする目的で、高1に限定し、県内1割のサンプル を目標に調査した。その結果、高校合格から入学までの1ヶ月間に約4割の生徒が新規に携帯電話を購入していた。また、青少年インターネット環境整備法が2009. 4より施行されているにも関わらず、フィルタリングの利用率は41.7%、メール受信拒否の設定率は21.3%と低かった。7割の生徒は有害情報に危機意識を持っているが、フィルタリングの不便さを理由に利用しないものが多く、「ケータイ高1プロブレム」状況が予想される。フィルタリングの設定には、販売時の丁寧な説明と保護者の役割が大きいことも明らかになり、関係者による緊急な諸取り組みが求められるため、本調査に基づき県民への緊急アピールを発表した。 続きを見る
3.

論文

論文
大谷, 良光
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.73-81,  2014-03-27.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/5722
概要: 子どもの世界においてネット・ケータイ問題(被害)が多様化・深刻化・広域化している中で、子どもをネット被害から守るための緊急対応教育としてのネット・ケータイリスク教育論を試みた。ネット・ケータイ問題の輪郭の明確化、ネット・ケータイ問題の経緯、 情報モラル教育との係わり、教育内容の確定(選択)論理の構築、から検討しネット・ケータイリスク教育を定義した。その結果、ネット・ケータイ問題の三側面、ネット問題の質的変化に注視した経緯は、2013年現在第3段階であることを論じた。さらに、教育内容の確定(選択)は、IT リスク概念を敷衍し、リスク=被害・損失の発生確率×被害・損失の影響の大きさ、と定義し下位の各要素を明らかにした。計算式として厳格に求めることができないため、経験則を踏まえたネット問題経緯との相互検討により明確化することで教育内容を確定する方法を構築した。 続きを見る