1.

論文

論文
松本, 大
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  115  pp.135-144,  2016-03-01.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6204
概要:  本研究の目的は、社会教育職員のライフストーリーにもとづき、社会教育労働を生き抜いてきた個人の個別的・具体的な生き方の分析を行うことである。日常の労働のなかで構成される矛盾に向き合いやりくりをしていく弁証法的な過程のなかの主体として社会教育 職員を描いた。このときの主体の形成や抵抗の戦略のなかに、社会教育職員としての力量形成の鍵を探究した。その結果、労働のなかで生じる挫折は複数の実践コミュニティを越境するなかで社会教育の意味が再構築されることで解消がみられること、また社会教育職員の力量形成に作用する実践コミュニティとは、職場や地域コミュニティだけではなく、制度やディシプリン、さらには自分やコミユニティの「未来」も、力量や挫折に関係していたことが示唆された。 続きを見る
2.

論文

論文
松本, 大
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  116  pp.57-66,  2016-10-14.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6248
概要:   本研究の目的は、弘前市内地区公民館において住民がどのような過程で公民館への参加を深めるのか、その過程でいかなる価値や行動を創発するのかを実証的に明らかにすることである。弘前市内地区公民館の「積極的利用者」30名に半構造化インタビューを実 施し、M-GTA を用いて検討した。その結果、住民にとって、地区公民館は地域の会合や行事等で日常的に使用される施設ではあるが、講座・サークルや運営委員等として主体的に公民館に関わるようになってはじめて、公民館は単なる施設ではなく「公民館」として認識されるようになっていることがわかった。つまり公民館への参加を深めるうえで、「公民館観」の変容が重要であることが示唆された。また、「公民館観」が変わり公民館への参加を深めるにつれて、社会関係資本に相当する価値や行動が形成されることも確認された。 続きを見る