1.

論文

論文
福眞, 睦城 ; 荒井, 一成 ; 大谷, 良光
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.65-75,  2010-10-20.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4183
概要: 平成24年度実施の中学校技術・家庭科学習指導要領において「伝統文化と地域」「社会や環境」「技術の評価・活用」が強調された。本論では青森県に植生する樹木と林業環境を概観し県木ヒバの植生,生産の困難な状況を明らかにした。また白神山地が世界遺産に 指定された効果や観光ブームによってブナが新しい県のイメージになりつつあることを論じ,ヒバとブナを教材としての「青森県産木材」と定義づけた。青森県産木材の教材利用において素材の特徴に基づいた活用が行えること,さらに各地域においてそれがどのように利用され,歴史遺産や地域産業に結びついてきたか,また身近な風景を形成しているのかという大きな環境意識の育成まで行うことができることを指摘した。 続きを見る
2.

論文

論文
小玉, 正志 ; 曲沼, 亮子 ; 小玉, 有子 ; 新垣, 知佳
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.85-94,  2010-10-20.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4185
概要: This study investigates how knowledgeable 5th and 6th grade elementary students are of body-related words and phrases.We can see that children’s knowledge and usage of body-related words has decreased in the last 13 years since 1990. Wereason that one of the reasons for this decrease is the revision of the national curriculum, which now provides feweropportunities to learn about the human body. In addition, children’s language environment has drastically changed in the 13years since 1990. It seems that some body-related words no longer reflect the current lifestyles of children, so they have lostthe ability to use such words. 続きを見る
3.

論文

論文
上野, 耕史 ; 谷田, 親彦 ; 相澤, 崇 ; 肥田野, 豊
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.73-82,  2012-03-22.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4577
概要: 本稿では,中学校技術科における「生物育成に関する技術」の適切な実施に関する示唆を得るために,これまでの学習指導要領に示される栽培の学習題材の特徴と,検定済教科書に記載された栽培の題材変遷を分析した。その結果,男女別学の時代に示される学習内容 や学習題材は,環境・化学調節などを適用した作物の栽培を中核としていたが,男女共修になると身近な作物の普通栽培を扱うように変化していた。また,検定済教科書において,男子向きの期間で示された題材数は少なく,各出版社ともに類似した題材を扱っていた。しかし,男女共修の影響から,生徒の個性や学校の特性に適合できるよう数多くの題材が記載されるように変化していた。以上のような学習内容や題材の取り扱いから,技術の概念や技術的素養の総合的育成を視野に入れて「生物育成に関する技術」の学習を再検討し,学習題材の設定に向けた指針を得る必要性が示唆された。 続きを見る
4.

論文

論文
吉田, 夏 ; 葛西, 敦子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.113-122,  2012-03-22.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4581
概要: 排卵と基礎体温に関する知識は,女性が自身の健康管理をする上で重要なものである。その知識を得る機会の1つとして,学校教育における保健・保健体育の教科がある。本研究では,学習指導要領(小・中学校平成10年告示,高等学校平成11年告示)とその解説 および保健・保健体育教科書(平成21年度使用)に排卵と基礎体温に関する記載があるか否か,およびその記載内容を読み取り,検討した。その結果,学習指導要領とその解説において排卵と基礎体温に関する記載はなかった。保健・保健体育教科書では,排卵に関する記載は小・中・高等学校の全ての教科書にあったが,基礎体温に関する記載は高等学校のみであった。しかし,それらの記載内容は不十分であった。排卵と基礎体温について十分な知識を得られるよう体育・保健体育科「保健」を担当する教員の創意工夫が求められる。 続きを見る
5.

論文

論文
荒井, 一成 ; 古川, 香 ; 堤, 司 ; 蝦名, 敦子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.99-106,  2012-10-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/5059
概要: 木材はイメージを豊かにする個性的な素材であり,図画工作科の材料としてダイナミックに利用することで,表現方法やあそびを広げる材料となりうるが,小学校で木工作を取り上げるには特に安全な環境を整えることが大切である。安全な環境整備には「よく見通せ る広い場所」「木工具の整理整頓」「作業台と固定具」「治具の準備」「複数の援助者」が必要である。また安全な表現活動には「基礎技能の習得」が大切であると考えられる。ところが「基礎技能の習得」が前にですぎると知性が優先され,図画工作科の中で大切な色と形で表現意欲を十分に高められないことも考えられる。そこで本論文では,4つの鑑賞を通して意欲を高める「基礎技能の習得」方法を考案し,小学校4年生を対象にした「わたしたちのめざすかたちに~小さな大工さん~」の実践で検討した。その結果,鑑賞を取り入れた本題材が,小学生の表現意欲を高め,充実した内容になることが実証された。また教師が事前に理解し克服すべき小学校図画工作科における木工作の基礎技能の課題が示された。 続きを見る
6.

論文

論文
蝦名, 敦子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.17-25,  2013-03-27.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/5076
概要: 本稿は、新学習指導要領で新しく設けられた[共通事項](小学校5・6学年)に記されている「奥行き」に着目し、小学校6年生の描いた「校内の風景」の授業実践から、その「奥行き」の理解について考察したものである。対象とする作品は6年生3クラス分で、 117名分を資料とする。その結果、ほとんどの子どもたちは「奥行き」について感じ取っており、モチーフとして選んだ場所や物から多様な長さの奥行き感を見出した。その表現の仕方については、中学校で学ぶ一点透視図法だけではなく、空気遠近法、色彩の対比による遠近感が感覚的に捉えられている。本実践では、自分の見た奥行きについてよく理解され、表現されていると判断される作品は71点で、全体の約6割を占める。それに対して約4割の児童については、その奥行きを十分感じていても表現しきれていない実態が明らかになった。また、奥行きに関する描写力にかなりの幅があることも確認された。 続きを見る
7.

論文

論文
工藤, 純子 ; 葛西, 敦子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  116  pp.39-47,  2016-10-14.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6246
概要:  けがの手当やAED の使用方法,心肺蘇生に関する知識や技能は,自分の周りにいる大切な人の命を守るために重要なものである。その知識を得る機会の一つとして,学校教育における保健・保健体育の教科がある。本研究では,心肺蘇生に関する保健学習の内容 を明らかにするため,学習指導要領およびその解説と保健・保健体育の教科書における心肺蘇生に関する記載の有無,その内容についてまとめた。その結果,中・高等学校では学習指導要領とその解説および教科書において心肺蘇生の記載があったが,小学校においては学習指導要領とその解説および教科書のいずれにも記載はなかった。これを受け,養護教諭には,小学校における救命講習について,発達段階に応じた保健指導を行っていくことが求められる。 続きを見る
8.

論文

論文
髙橋, つかさ ; 葛西, 敦子
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  116  pp.49-56,  2016-10-14.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6247
概要:  文部科学省の学校保健統計調査において,子どもの視力低下が問題視されている。学校においては,保健・保健体育の教科による保健学習と養護教諭が行う保健指導により,視力低下予防を図っている。本研究では,目や視力に関する保健学習の内容を明らかにする ため,学習指導要領およびその解説と保健・保健体育の教科書における目や視力に関する記載の有無,その内容についてまとめた。その結果,小学校学習指導要領およびその解説においては目や視力に関する記載はなかったが,保健の教科書には目や視力に関する記載があった。一方,中学校学習指導要領およびその解説においては目についてのみ記載があり,保健体育の教科書には目や視力に関する記載があった。記載内容は,生活環境や生活行動が目の疲れや視力低下の原因になること等が取り上げられていた。これを受け,養護教諭には,保健学習で扱われていない内容に関して保健指導を行うことが求められる。 続きを見る
9.

論文

論文
髙瀬, 雅弘
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  118  pp.19-30,  2017-10-13.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6269
概要:  本稿は、中等教育段階の社会科教育と社会調査の関連を、①歴史:社会科教育のあり方が模索された1940年代後半から50年代の展開、②視座:学習指導要領の記述と社会調査のテキストにおける定義の検討、③実践:社会調査教育を通じた社会科教員養成への 指向性、という視点から考察したものである。①歴史的展開の検討から示唆されるのは、学習指導要領体制が整備されるなかで模索された、地域課題探求のための社会調査のあり方が、現代においてあらためて問い直される必要性である。②社会調査の視座の検討からは、方法論に重点が置かれがちな社会調査を、「問題意識」から捉え返し、「総合性」という観点からの社会科教育への貢献、という方向性が示される。③大学での実践の検討からは、社会調査を単なる情報収集の手段としてではなく、問題意識から報告書作成までトータルな過程として位置づけることで、発問や内容構成に関する能力の育成に寄与する可能性が提起される。 続きを見る
10.

論文

論文
益川, 満治 ; 塩見, 哲大 ; 東條, 佳史 ; 渡邉, 陵由 ; 北澤, 太野 ; 山口, 良博 ; 児玉, 善廣
出版情報: クロスロード : 弘前大学教育学部研究紀要.  25  pp.19-23,  2021-03-23.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00007500
概要:  本研究では,中学校及び高等学校の体育授業における「バスケットボール」授業の現状をあきらかとし,これからの「ゴール型」授業づくりを行う上での資料作りを目的とした。その結果,「ゲーム」「ミニゲーム」「試合」といったゲームに関するコードが最も多 く出現した。次に,「シュート」「パス」「ドリブル」「レイアップ」いったボール操作を表すコードや,「基本・基礎」「技能・技術」といったボール操作全般を表すコードが抽出された。このことからも,中学校及び高等学校のゴール型:バスケットボール授業の現状においては,ボール操作とゲームが多く行われている現状があきらかとなった。 続きを見る