1.

論文

論文
佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.31-35,  2013-10-18.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/5089
概要: 韓国の教員養成および科学教育に関する継続的な分析を展開することを念頭に置き,その基盤となる基礎情報の収集を行うことを目的とした。文献を用いて概要を分析するとともに,公州教育大学とその附属学校の実態調査を行い,教員養成や現職教員の研修に関する 全体的な考察を行うとともに,今後の韓国の科学教員養成の分析について研究課題を表出させるものとした。その結果,公州教育大学の科学教育科の設備の充実やカリキュラムの構成などを確認することができた。附属小学校については,これも設備の充実や,人事異動の実態,教育実習の形態と評価規準などが明らかとなった。なお,大学カリキュラムとその実施内容,附属小学校科学授業の実際,教育実習への学生の取り組み,現職教員の研修など公州教育大学に関する分析や,中等教員養成との関係性や英才教育への対応といった公州教育大学と外部との関係についての分析など,今後の課題を表出できた。 続きを見る
2.

論文

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佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.57-62,  2014-10-14.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/5739
概要:  韓国の教育課程は最近では2007年と2009年に改訂されている。科学教育の領域ではその学習内容に焦点化した分析は見られないため,それらの科学教育課程を学習内容の面から比較するとともに,2009年改訂科学教育課程に準拠した教科書の分析から学 習内容の詳細を明らかにすることにした。 その結果,2009年改訂のほうが,目標や評価を詳細に記載した構成であること,「学年群」と呼ばれる枠内に単元が配置されていること,学習内容の枠組みが2つの分野で構成されていること,科学そのものを意識させつつ単元が系統化されていることが分かった。中学校生物学習の内容を探究活動や実験・観察の項目から分析すると,日本の中学校生物学習の内容にとどまらないものがあること,融合探究として他領域や他科目との関連が見られることが明らかとなった。これら多くの活動をとおして,生徒自身が考え,調査して結論を導く学習形態になっていると考えられる。 続きを見る
3.

論文

論文
佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.51-57,  2015-10-09.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/5771
概要: 韓国の現行の教育課程は2009年に改訂され,それに則った学習が行われている。2015年には次の改訂が行われるが,現行教育課程の具体的な分析は行われていない。そこで,初等学校第3学年と第4学年の教科書を対象として分析し,韓国の科学教育の傾向を 生命領域に焦点化して明らかにすることを目的とした。その結果,教育課程の分析では明らかでなかった単元の配置を明確にとらえることができた。また,教科書の構成から,活動を中心として学習が展開されることをとらえることができた。その活動には複数の「探究アイコン」のうちのいくつかが付記されており,「観察」「意思疎通」が他と比較して多かった。ある単元を例に取り上げて具体的に分析したところ,用語の認識よりも活動を重視していること,児童に身近なものから学習が展開されること,理解を深めつつも最終的には自然や科学と日常生活の関連に触れるようになっていることが明らかとなった。 続きを見る
4.

論文

論文
佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  115  pp.45-50,  2016-03-01.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6191
概要:  韓国の現行の教育課程は2009年に改訂され,それに則った学習が行われている。2015年には次の改訂が行われているが,現行教育課程の具体的な分析はあまり行われていない。そこで,初等学校第5学年と第6学年の教科書を対象として分析し,韓国の科学 教育の傾向を生命領域に焦点化して明らかにすることを目的とした。 その結果,教育課程の分析では明らかでなかった単元の配置を明確にとらえることができた。また,教科書の構成から,活動を中心として学習が展開されることをとらえることができた。ある単元を例に取り上げて具体的に分析したところ,用語の認識よりも活動を重視していること,児童の学習への興味・関心を高める活動から単元が導入されていること,理解を深めつつも最終的には自然や科学と日常生活の関連に触れるようになっていること,単元末の「科学書き物」のコラムを利用して文章力を高めていることなどが明らかとなった。 続きを見る
5.

論文

論文
佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  116  pp.53-60,  2016-10-14.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6227
概要:  韓国の初等学校科学について,現行カリキュラムおよび教科書の分析を行うこととした。また,初等学校科学の授業がどのように運営されているのかについて指導案の分析を行い,実際に授業観察を行うことによって確認した。以上の分析結果や授業記録をもとにし て,韓国の現在の科学カリキュラムおよび授業について考察を加えるも のとした。  カリキュラムや教科書の分析から,児童が総合的に科学をとらえることになっている工夫があることが分かった。また,指導案や授業の分析から,日本と同じような授業展開が行われていること,「創意性」や「人間性」の向上がめざされていることなどが分かった。  40分の授業の中に複数の活動があり,教師は児童の意見を導き出すための授業力が高くなければならないと感じた。また,多様な補助教具の利用に関する能力や,児童の意見をまとめて正解に導く能力が必要であると感じられた。 続きを見る
6.

論文

論文
佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  117  pp.31-37,  2017-03-28.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6257
概要:  韓国の現行カリキュラムにおける科学学習で取り組まれているSTEAMについて,中等教育段階の生命領域の学習に焦点化して実態を解明することとした。分析には複数の教科書と,STEAMに関連する市販されている問題集を用いた。 中学校科学教科書の分 析から,科学の授業におけるSTEAMの活動は各単元末に設けられ,単元で培った知識や技能をもとにして,他の単元や教科の学習内容との融合が図られていることが分かった。市販の問題集の分析から,最新の技術や科学者の研究成果が紹介され,日常生活の課題解決に活用しようとする姿勢が見られた。 学習者は,知識のみを活用するのではない解決方法を経験するとともに,自身の論理的な主張をもとにしつつ社会への寄与が求められていた。思考力をもとにしてさまざまな活動が展開されており,それらは,言語活動,ものづくり,デザインなどをとおして,学習者がもっている主張を具現化させるものであった。 続きを見る
7.

論文

論文
佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  118  pp.47-53,  2017-10-13.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6272
概要:  韓国の中学校科学について,現行カリキュラムおよび教科書の分析を行った。さらに,中学校科学の授業がどのように展開されているのかについて,実際に授業観察を行うことによって確認した。以上の分析結果や授業記録をもとにして,韓国の現行の科学カリキュ ラムおよび授業について考察を加えるものとした。  カリキュラムや教科書の分析から,生徒が生活の中の科学技術を意識しながら,総合的に科学をとらえるようになる工夫があることがわかった。また,教科書や授業の分析から,授業の中での生徒の活動は日本よりも多く行われていること,それをとおして原理や概念を深く(あるいは広く)生徒に認識させていることなどがわかった。  45分の授業の中で複数の活動があり,教師は生徒の意見を導き出すための授業力が高くなければならないと感じた。また,多様な補助教具の利用に関する能力や,生徒の意見をまとめて正解に導く能力が必要であると感じられた。 続きを見る
8.

論文

論文
佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  127  pp.85-90,  2022-03-29.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00007834
概要: 韓国で科学教育の研究開発および情報の集積・発信の中心となっているのは,韓国科学創意財団である。本研究ではその分析を行うとともに,そこで集積されているSTEAM教育の実践事例も分析し,日本で取り組みが始まったSTEAM教育について示唆を得るこ ととした。 韓国科学創意財団の分析から,多様な事業をとおして,教育施策の一環としてSTEAM教育に携わり,とりまとめていることが分かった。その実践事例は多数あり,科学の授業にも多くのものが利用できることが分かった。一例として,京仁教育大学校を中心に開発・実践が行われたものを分析すると,韓国科学創意財団が求める「状況の提示」「創意的な設計」「感性的な体験」の授業の流れに沿っていることなどが分かった。 以上のことから,STEAM教育の情報共有システムの必要性,教材開発および授業開発,融合人材教育や教科横断的な単元の開発について示唆が得られた。 続きを見る
9.

論文

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佐藤, 崇之
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  129  pp.49-56,  2023-03-23.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00008179
概要: 韓国の2015改訂『教育課程』に準拠した中学校科学教科書の生命領域に焦点化して,STEAM教育の実態を解明することとした。教科書出版社4社の教科書を分析対象として,特に韓国で重要視されている「教科融合」の視点から,それに関する活動を分析した 。 その結果,小・中単元末に活動を配置したものがあり,学習内容から教科等の枠組みを超えて融合させる活動を提示していた。また,「融合」に関する主な活動が大単元末ごとに1つ配置され,各単元で培った能力をまとめて他教科等とつなぐ取り扱いも見られた。そのような教科書では,単元末課題や本文中のコラムで,「融合」を意識させた課題を設定していた。 韓国では,教科を融合するためにSTEAMを強調した時期から,教科融合自体をより意識した時期に移行していると考えられ,このことは,2015改訂『教育課程』においてより強く教科融合が主張されていることから,それに沿うものと考えられる。 続きを見る