1.

論文

論文
福島, 裕
出版情報: 東北学校保健学会会誌.  pp.5-9,  1988.  東北学校保健学会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1997
概要: 第36回東北学校保健学会(1988年9月10日, 弘前市)
2.

論文

論文
福島, 裕
出版情報: 群馬県医師会報.  pp.38-43,  1988-08.  群馬県医師会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1771
概要: 第12回群馬てんかん懇話会(昭和63年2月20日開催)特別講演;本文データは「第12回群馬てんかん懇話会」冊子複製のため,群馬県医師会報とのページ付けと違う
3.

論文

論文
大谷, 浩一 ; 近藤, 毅 ; 兼子, 直 ; 平野, 敬之 ; 福島, 裕 ; 村中, 秀樹 ; 小出, 信雄 ; 横山, [マサル] ; 中田, 伸一
出版情報: てんかん治療研究振興財団研究年報.  3  pp.99-105,  1991.  てんかん治療研究振興財団
URL: http://hdl.handle.net/10129/1904
概要: バルブロ酸(VPA)による肝障害の発現機序を解明するため,VPA服用中のてんかん患者106例について,危険因子とされる「若年」,「多剤併用」,「高VPA血清濃度」がVPAから2-en-VPA(2-en),3-en-VPA (3-en),4- en一VPA(4-en)の三つの不飽和代謝産物-の代謝に与える影響を検討した。また上記の3因子および不飽和代謝産物の血清濃度と血菜アンモニア濃度の関係も検討した。単剤群で4-en/VPA比は年齢と有意な負の相関,VPA濃度と有意な正の相関を示した011歳以上で多剤併用群は単剤群に比較し,4-en/VPA比は有意に高値を,2-en/VPA比は有意に低値を示した。血菜アンモニア膿度は多剤併用群で早剤群より有意に高値を示した。上記の3因子はVPAから最も肝毒性の強い4-en-の代謝を促進することにより肝障害を惹起し,多剤併用はβ酸化を抑制することにより高アンモニア血症を惹起する可能性が考えられた。 続きを見る
4.

論文

論文
兼子, 直 ; 藤岡, 邦子 ; 平野, 敬之 ; 島田, 杉作 ; 斎藤, 文男 ; 福島, 裕 ; 佐藤, 時治郎 ; 野村, 雪光
出版情報: 精神薬療基金研究年報.  14  pp.259-268,  1983-03.  精神神経系薬物治療研究基金
URL: http://hdl.handle.net/10129/4198
5.

論文

論文
平野, 敬之 ; 兼子, 直 ; 藤岡, 邦子 ; 大谷, 浩一 ; 斎藤, 文男 ; 福島, 裕 ; 佐藤, 時治郎 ; 野村, 雪光 ; 品川, 信良
出版情報: 精神薬療基金研究年報.  15  pp.282-291,  1984-03.  精神神経系薬物治療研究基金
URL: http://hdl.handle.net/10129/4199
概要: てんかん婦人より出生した児,45例(E群)の精神運動発達遅滞の要因を遠城寺式・乳幼児分析的発達検査を用いて検討した.対照群として非てんかん婦人より出生した児,55例(C群)を選んだ.全発達領野で,E群はC群より発達指数(DQ値)が低値であっ た.E群の年少群では,母親の服薬量と言語理解のDQ値との間に負の相関傾向が,生下時頭囲と発語のDQ値との間に正の相関が,それぞれに見られた.E群の年長郡では母親の学歴と児の発達に相関が見られた.15例の新生児脳波の検討結果では,抗てんかん薬による異常は認められなかった.てんかん男性を父親に持つ児のDQ値は,C群と比較して有意差はなかった.以上より,胎生期の抗てんかん薬曝露が児の精神身体発達に影響するのは,主に年少期(2才以下)と考えられた. 続きを見る
6.

論文

論文
兼子, 直 ; 近藤, 毅 ; 島田, 杉作 ; 大谷, 浩一 ; 平野, 敬之 ; 福島, 裕 ; 佐藤, 時治郎 ; 野村, 雪光 ; 品川, 信良 ; 寺西, 孝司 ; 後藤, 昌司
出版情報: 精神薬療基金研究年報.  16  pp.325-334,  1985-03.  精神神経系薬物治療研究基金
URL: http://hdl.handle.net/10129/4200
概要: 服薬てんかん婦人の児に高頻度に認められる奇形発現の機序を解明すべく,1975年から1983年までprospectiveに十分な観察が可能であった児117例を対象に,奇形発現に関連が推定される各種要因を2重指数判別分析,カテゴリカル主成分分析 などを用い解析した. 妊娠第1期に服薬していた群の15.7%に,非服薬群の13.3%に奇形が認められ,対象例全体としての奇形発現率は15.4%であった.いわゆる大奇形は服薬群にのみ認められ,服薬群中の単剤治療例には奇形児出産はなく,多剤治療例の奇形発現率は18.0%であった. 要因間における関連性の解釈および各種解析結果から,奇形発現に重要な関連が考えられた要因は多剤併用,特にcarbamazepineとvalproic acidの併用,妊娠第1期における発作発来であったが,その他,部分発作(単純,複雑),抗てんかん薬1日当りの投与の量の関連も推定された. 続きを見る
7.

論文

論文
兼子, 直 ; 大谷, 浩一 ; 平野, 敬之 ; 近藤, 毅 ; 福島, 裕 ; 野村, 雪光 ; 小川, 克弘
出版情報: 精神薬療基金研究年報.  19  pp.306-311,  1988-03.  精神神経系薬物治療研究基金
URL: http://hdl.handle.net/10129/4201
概要: 抗てんかん薬(抗て薬)の奇形発現の機序を解明する目的で,正常妊婦73例(C群),服薬てんかん妊婦48例(E群)を対象に血清中葉酸濃度を測定した.妊娠全期間を通してE群の葉酸濃度はC群より低値であった.E群を奇形児出産の有無により奇形群(n= 7)と正常群(n=41)に分け葉酸値を比較すると妊娠前期でのみ奇形群は正常群より有意に低い葉酸濃度を示したが,妊娠期間中は両群間に有意差はなかった.抗て薬総投与量(DS)は奇形群で正常群より高値であった.妊娠時期別に両群のDSを比較すると,妊娠一期では奇形群で高い傾向を有し,二期,三期では有意に奇形群で高値であった. DSは奇形群の妊娠一期および三期では葉酸濃度と負の相関を示した.これらの結果から,抗て薬により誘発された低葉酸濃度が抗て薬による奇形発現に何等かの関連を有することは否定出来ないものの,決定的要因ではないと考えられた. 続きを見る
8.

論文

論文
兼子, 直 ; 大谷, 浩一 ; 平野, 敬之 ; 近藤, 毅 ; 福島, 裕 ; 小川, 克弘 ; 中村, 幸夫 ; 齊藤, 良治 ; 管, るみ子 ; 熊代, 永 ; 武田, 明夫 ; 立木, 均 ; 鶴崎, 昌弘 ; 中根, 充文 ; 寺西, 孝司 ; 後藤, 昌司
出版情報: 精神薬療基金研究年報.  22  pp.88-94,  1991-03.  精神神経系薬物治療研究基金
URL: http://hdl.handle.net/10129/4202
概要: 抗てんかん薬(AED)による奇形発現防止のため,その発現に関連すると考えられる各種危険要因の相対的重要性およびAEDによる奇形防止の可能性を検討した.対象は従来からのAED療法を受けたてんかん妊婦とその児192例(A群)と妊娠前にAED投薬 量を少なくし,かつ可能な限り多剤併用から単剤投与へとdrug regimenを変更したてんかん妊婦とその児145例(B群)である.A,B両群の奇形発現率はそれぞれ13.5%,6.2%であり,両群間には有意差が認められた(p=0.031).妊婦の出産時年齢,てんかんの病因,てんかん発作型での頻度がA群,B群問で有意に異なっていた(p<0.05).またAED投与剤数がB群で有意に少なく(p=near O),1日当たりのAED総投与量(drug score)も有意に(p=0.042)少なかった.出産時年齢,てんかんの病因,てんかん発作型での各カテゴリーで奇形発現率を補正してもB群の奇形発現率は有意に低かったが,drug scoreまたはAED投与剤数で補正すると,A,B両群間の奇形発現率に有意差は認められなかった.以上の結果から,奇形発現が13.5%から6.2%へ減少した主な原因はAED関連要因に由来し,AED投与法の改善により奇形発現はかなり防止可能と考えられた. 続きを見る
9.

論文

論文
兼子, 直 ; 岡田, 元宏 ; 水野, 和久 ; 千葉, 丈司 ; 時永, 昇 ; 近藤, 毅 ; 大谷, 浩一 ; 福島, 裕
出版情報: 26  pp.107-117,  1995-03.  精神神経系薬物治療研究基金
URL: http://hdl.handle.net/10129/4203
概要: Carbamazepine(CBZ),zonisamide(ZNS),valproate(VPA)の情動安定化作用機序解明の目的で,急性投与時の3剤のmonoamine(MA)遊離に対する効果,急性および慢性投与によるMA,acetylch oline(ACh)代謝に対する用量依存性効果をラット(N=329)を用いて検討した.治療用量のZNS,CBZは細胞外および脳内MA,前駆物質濃度を増加した.過利用量のZNS,CBZはMAおよび前駆物質濃度を低下した.VPAはdopamine(DA)に対してはZNS,CBZと同様の効果を示したが,用量依存性にserotonin(5-HT),前駆物質濃度を増加した. 3剤のAChに対する効果は,治療用量の慢性投与では脳内ACh濃度を増加したが,投与量増加に伴いACh濃度増加作用は減弱し,過剰用量ではACh濃度を低下した.これらの成績から,これらMA(DA,5-HT),ACh濃度増加作用が3剤の情動安定化作用の発現機序の一部を説明しうるものと考えられる. 続きを見る
10.

論文

論文
佐藤, 時治郎 ; 福島, 裕
出版情報: 月刊波.  4  pp.4-5,  1980-03-05.  日本てんかん協会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1773
11.

論文

論文
福島, 裕
出版情報: 月刊波.  8  pp.323-324,  1984-12-05.  日本てんかん協会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1776
12.

論文

論文
福島, 裕
出版情報: 月刊波.  19  pp.10-11,  1995-01-01.  日本てんかん協会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1894
13.

論文

論文
福島, 裕 ; 清水, 隆麿 ; 斎藤, 佳一
出版情報: 弘前医学.  15  pp.484-492,  1963-12-28.  弘前医学
URL: http://hdl.handle.net/10129/1642
14.

論文

論文
福島, 裕 ; 古市, 康昌 ; 山谷, 勇三 ; 渡辺, 俊三 ; 高橋, 剛夫
出版情報: 弘前医学.  20  pp.357-366,  1968-11-30.  弘前大学医学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/1661
15.

論文

論文
福島, 裕 ; 小林, 弘明 ; 佐藤, 時治郎 ; 森山, 隆
出版情報: 弘前医学.  32  pp.459-465,  1980-09-30.  弘前大学医学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/1674
16.

論文

論文
福島, 裕 ; 兼子, 直 ; 斎藤, 文男
出版情報: 弘前医学.  33  pp.296-302,  1981-06.  弘前大学医学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/1684
17.

論文

論文
福島, 裕 ; 斎藤, 文男 ; 久保田, 修司 ; 兼子, 直
出版情報: 弘前医学.  34  pp.149-157,  1982-06.  弘前大学医学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/1692
18.

論文

論文
久保田, 修司 ; 兼子, 直 ; 大谷, 浩一 ; 福島, 裕
出版情報: 弘前医学.  34  pp.660-665,  1982-12.  弘前大学医学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/1698
19.

論文

論文
久保田, 修司 ; 斎藤, 文男 ; 福島, 裕 ; 佐藤, 時治郎
出版情報: 弘前医学.  36  pp.557-563,  1984-12.  弘前大学医学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/1713
概要: Rolandic discharge(R.D.)の経過に伴う変化と,その変化に影響を与える因子を検討するため,R.D.の振幅,側性の変化を追跡した.25例のBECCT を対象としたが,その経過観察期間は4年から20午,平均10年であった.R .D.の振幅は年齢に依存することが確認された.すなわち,覚醒時R.D.の振幅は9歳台に最も大きいが,その後減少して13歳台に至ると,R.D.は認められない.一方,睡眠時のR,D.の振幅の減少の仕方は覚醒時に比べて遅く,12歳以後明らかな減少がみられ,17歳台になると,R.D.は認められなかった.しかしながら,発病年齢が若い群の中にも治療開始後,短期間にR.D.の振幅が減少・あるいはR.D.が消失する例も見られることから,R.D.の経過に抗てんかん薬による治療が影響している可能性も否定できないものと考えられた.R.D.出現の側性に影響を与える塩床的因子は見出せなかった. 続きを見る
20.

論文

論文
福島, 裕 ; 斎藤, 文男 ; 久保田, 修司 ; 矢部, 博興 ; 菱田, 香 ; 橋本, 和明
出版情報: 弘前医学.  39  pp.581-587,  1987-12.  弘前大学医学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/1719
概要: 20年間以上経過観察を行ってきた31歳から60歳までの成人てんかん患者85例を対象として,発作に及ぼす年齢の影響を検討した.発作消失例(5年間以上発作消失)について,発作消失の年台をみると,側頭葉てんかんでは30歳台から,側頭葉てんかん以外 の部分てんかんでは20歳台から発作消失が始まる例が多い.一方,大発作では年台との関連は明瞭ではないが,30歳台から発作消失が始まる傾向がみられた.各年齢での発作消失率を経時的に検討したみたところ,各てんかん群それぞれに異なった経過を示したが,発作消失率が30歳以後に増加するという点では一致をみた.20歳時と30歳時,30歳時と40歳時という10年間隔の2つの年齢での発作頻度の比較を行ったところ.30歳時と40歳時では,40歳時の方が明らかに発作は改善していた.成人てんかんでは,年齢(とくに30歳以後)は治癒的効果を有するものと推定された. 続きを見る
21.

論文

論文
橋本, 和明 ; 福島, 裕 ; 斎藤, 文男 ; 和田, 一丸
出版情報: 弘前医学.  41  pp.147-152,  1989-06.  弘前大学医学部・弘前医学会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1721
概要: 死亡時年齢が満16歳以上のてんかん患者38例(男24例,女14例)を対象として,その死亡・死因について検討した.死因を発作と直接関係のある群(A群),発作と直接関係のない群(B群),詳細不明のもの(C群)に分類すると,各々11例,19例,8 例であった.発病から死亡までの期間は,それぞれ7.3年,14.1年,16.5年とA群で有意に短かった.A群のうち溺死が6例と最も多く,その死亡は日常生活の中で起こっており,生活指導の重要性が示唆された.自殺が4例(11%)を占め,いずれも精神障害を合併し発作も抑制されておらず,治療に際しては,発作のコントロールとともに心理的・社会的関わりが必要と思われた.全症例中,発作が抑制されていたものは6例(16%)のみで,発作を有するものに死亡が多くみられるといってよいと思われた. 続きを見る
22.

論文

論文
斎藤, 文男 ; 橋本, 和明 ; 和田, 一丸 ; 佐々木, 俊徳 ; 福島, 裕
出版情報: 弘前医学.  42  pp.359-366,  1991-02.  弘前大学医学部・弘前医学会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1725
概要: 過去35年間に受診した初診時40歳以上の成人発症てんかん患者99例を対象に,発作初発年齢が40歳未満(A群)と40歳以後(B群)の2群に分けて臨床・脳波学的に検討した.両群ともてんかん類型の分布に大きな差はなく,発作頻度も年数回以下の例が半 数を占めた.初診時脳波ではA群は発作波が,B群では焦点性徐波がそれぞれ有意に多かった.B群では病因の明らかになった例が有意に多く,両群とも頭部外傷が最も多い病因であった.また,B群では,脳血管障害例は脳腫瘍例よりも発作初発年齢の遅い傾向がみられた.両群で病因の明らかな例は,非側頭葉てんかん,側頭前部以外の限局性発作波および焦点性徐波と有意の相関があった. 5年間以上経過観察しえた例では両群とも良好な発作消失率を示したが,脳波の改善率は低かった.老年期のてんかんは疫学的にも病因論的にもなお未解明の部分が多く,その治療においても身体的・社会的問題-の対策が今後の課題である. 続きを見る
23.

論文

論文
橋本, 和明 ; 和田, 一丸 ; 斎藤, 文男 ; 福島, 裕
出版情報: 弘前医学.  42  pp.418-423,  1991-02.  弘前大学医学部・弘前医学会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1727
概要: 昭和40年1月から昭和62年12月までに,けいれん発作重積状態を主訴とし,弘前大学医学部附属病院神経精神科にて入院治療を行った21例を対象として,その臨床について検討した.① 脳腫瘍・頭部外傷などの急性脳損傷はなく,基礎疾患は全ててんかん( 特発性10例,症候性11例)であった.② 発作型では,二次性全般化(強直間代性)発作が最も多く12例であった.③ status前の発作コントロールは不良なものが多かった.⑥statusの直接誘因が明らかだったものは5例で,うち3例が感染症であった.⑤ 合併障害として知能障害が16例にみられた.⑥ 治療のfirstchoiceとしてdiazepam を投与されているものが多く,有用であった.⑦ 急性期の死亡例はなく,永続的な後遺症を残したものが3例であった.以上の結果より,statusの予防に際しては知能障害の合併・二次性全般化を伴う部分発作・発作のコントロールが不良なものなどの因子に注意を払う必要があると考えられた. 続きを見る
24.

論文

論文
斎藤, 宏 ; 関谷, 道夫 ; 斎藤, 由美子 ; 猪股, 均 ; 栗林, 理人 ; 庭山, 英俊 ; 福島, 裕
出版情報: 弘前医学.  42  pp.424-431,  1991-02.  弘前大学医学部・弘前医学会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1728
概要: 家庭内暴力を主な問題として弘前児童相談所を訪れ,養護施設入所のうえ経過を観察した3事例の治療経過を報告し,家庭内暴力の家族病理,処遇と治療に関した臨床上の間男について検討した.3例はいずれも特異な家族歴,生育歴を有していたが,そこには父性の 喪失,親子関係の変容,家族の解体といった極めて現代的なテーマが底流していた.そして,これは家庭崩壊のきざしを告げる警鐘として今後さらに敷延すべき間葛のように思われた.さらに,家庭内暴力のような問題を扱う際には医療撫関とその他の関連施設との密接な連携が求められることを指摘し,具体的かつ有効な援助体制を形成するための精神科医の役割と,児童青年精神医療における地域との連携の在り方について考察した 続きを見る
25.

論文

論文
矢部, 博興 ; 佐藤, 泰治 ; 佐々木, 俊徳 ; 石山, 哲 ; 斎藤, 文男 ; 福島, 裕 ; 小山内, 隆生
出版情報: 弘前医学.  42  pp.447-454,  1991-02.  弘前大学医学部・弘前医学会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1948
概要: 従来の対刺激CNV /iラダイムを対照として, 2警告刺激パラダイムにおける健常者13名の事象関連電位・反応時間を検討した.第2警告刺激が存在する事で,反応時間の短縮が有意に生じ,この刺激が,課題の遂行に合目的的に働いた事を示していた.さら に,第1警告刺激のP300の振幅減少が生じたが,反応時間の短縮との間に相関は無く,また第2警告刺激に対するP300は出現しなかった. しかし,命令刺激前の後期CNVの振幅増大には,反応時間の短縮との間に有意な相関を認めた.つまり,認知文脈の更新が生じない形で第2警告刺激が利用され,反応時間の短縮と準備電位を反映する後期CNVの増大を示した.一定時間間隔の2つの警告刺激が反応に対する心理的時間の取り方を容易にすると意味づける事もできるが,今後の検討が必要と思われた.また,第1-2警告刺激間の陰性電位の変化は生じず,第2警告刺激に対する予期に関連する新たなCNV成分は生じないと考えられた. 続きを見る
26.

論文

論文
田崎, 博一 ; 福島, 裕 ; 大山, 博史 ; 渡辺, 俊三 ; 北條, 敬
出版情報: 弘前医学.  44  pp.107-113,  1992-07.  弘前大学医学部・弘前医学会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1730
概要: 一過性全健忘の自験27例を対象に,年齢,発症の時刻と持続時間,発症の時期,発症時の状況,合併症,脳波所見等について検討した.50歳から69歳の間に19例(70.4%)が分布し,加齢が発症の要因のひとつをなすと考えられた.夜間の睡眠中を除いて どの時間帯でも発症し,持続時間は1.5時間から9時間の間に分布,時期は冬期(12月~2月)から春期(3月~ 5月)に23例(85.2%)が集中し季節的要因が認められた.高血圧症の合併が9例(33.3%)にみられ,また,脳波は16例に異常所見を認め,側頭部の徐波が11例に出現した.発症時の状況は前夜の飲酒,除雪作業,入浴などが多く,冬期間に発症が多いことと併せ,脳循環の恒常性維持機能の障害を背景として,末梢血管の急激な拡張や,それに伴う血流動態の変化が発症の要因となっている可能性が示唆された. 続きを見る
27.

論文

論文
斎藤, 文男 ; 臼谷, 心平 ; 石山, 哲 ; 佐藤, 泰治 ; 兼子, 直 ; 福島, 裕
出版情報: 弘前医学.  45  pp.184-190,  1993-09.  弘前大学医学部・弘前医学会
URL: http://hdl.handle.net/10129/1731
概要: 特異な発作症状のために,てんかんの診断に疑問のもたれた症例の発作症状の特徴と脳波像を検討した.第1例は夜間の胸部苦悶・呼吸困難感を第2例は不安・恐怖感を,発作症状として訴えた.ビデオ脳波同時記録により臨床発作がとらえられた.第1例は脳波では 確定的な所見を欠いたが,下肢の激しい運動を示し,前頭葉焦点に由来する複稚な身ぶり自動症に相当するものと考えられた.第2例は,おびえた表情・動作とともに脳波で左前頭部に優位の発作性活動が記録された.この種の発作が,その特異な症状と難治性および脳波所見の乏しさから,非てんかん発作と診断される危険があること,また,その鑑別のためには,脳波ビデオ同時記録などによる発作の直接的な観察が重要であることを指摘するとともに,前頭葉発作の診断困難性について論じた. 続きを見る