1.

論文

論文
加藤, 陽治 ; 齋藤, 幸子 ; 佐藤, あつ子 ; 荒川, 修 ; 元村, 佳恵
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.115-120,  2001-03-30.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/478
概要: 弘前大学農学生命科学部附属藤崎農場において栽培したリンゴ7品種,"ふじ","王林","国光","陸奥","スターキング・デリシャス(SKD)","紅玉"および"金星"を用い,生育過程(1994年8月1日,10月7日,11月10日)における果 実可食部細胞壁多糖の組成変化を比較した。いずれの品種においても,壁を構成する多糖に違いはみられないが,ペクチン含量に品種間差がみられた。また,生育過程で,特に"ふじ","陸奥",および"SKD"において,細胞壁のペクチンの可溶化の可能性が示唆された。 続きを見る
2.

論文

論文
加藤, 陽治 ; 伊藤, 聖子 ; 渡辺, 敏幸
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.91-96,  2001-10-15.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/481
概要: 果実類11品種(キウイ,イチゴ,モモ,カキ,アボカド,プルーン,リンゴ,イチジク,バナナ,パイナップルおよびミカン)の水不溶性食物繊維の多糖組成比較を行った。各果実の可食部から水不溶性細胞壁画分を調製,これを乾燥させ,糖組成分析と糖結合様式 分析に供した。さらに,水不溶性細胞壁画分はペクチン様物質,-ミセルロース画分およびセルロース画分に分画し,それぞれの画分の糖組成分析を行った。水不溶性細胞壁多糖はいずれの果実も,ペクチン様物質画分はおもに中性糖を含むラムノガラクツロナン,-ミセルロース(ⅠおよびⅡ)画分はおもにキシラン系多糖,ガラクタン系多糖およびキシログルカン,そしてセルロース画分はセルロースから構成されており,これらの比率はキウイで28:19:53,イチゴで38:15:47,モモで25:22:53,カキで16:14:70,アボカドで28:35:37,プルーンで26:32:42,リンゴで30:20:50,イチジクで38:15:47,バナナで24:31:45,パイナップルで19:44:37,ミカンで26:15:59であった。 続きを見る
3.

論文

論文
加藤, 陽治
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.157-161,  2002-03-28.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/482
概要: Pectic substances were isolated from the 80% ethanol-insoluble materials of gobo (edible burdock, Arctium lappa L.)and characterized by sugar composition analysis and glycosidic linkage analysis. The results indicate thatrhamnogalacturonan with side chains such as arabinan, (1-4) -linked galactan, and arabino-3, 6-galactan is the type ofpectic substances present in the cell wall of gobo. In addtion, gobo rhamnogalacturonan may be classified as a highlybranched rhamnogalacturonan. 続きを見る
4.

論文

論文
加藤, 陽治
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.163-172,  2002-03-28.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/483
概要: 杜仲葉の炭水化物組成を調べた。杜仲菓乾燥重量の22.5%が単糖・オリゴ糖で,18.5%が細胞壁を構成する多糖類であった.前者はグルコース,フルクトースおよびスクロースであり,その割合が58:8:34であった.後者のペクチン様物質,- ミセル ロースおよびセルロースの割合は51:27:22であった.ペクチン様物質画分はアラビナン,ガラクタン,あるいはアラビノガラクタンを側鎖として有するラムノガラクツロナンが主要多糖であった。ヘミセルロース画分は酸性アラビノキシランとキシログルカンが主要で,一部中性糖側鎖の少ないラムノガラクツロナンが含まれていた。 続きを見る
5.

論文

論文
加藤, 陽治 ; 吉田, 孝 ; 佐々木, 一 ; 斎藤, 正実 ; 山本, 邦男 ; 斎藤, 安弘
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.59-66,  2004-03-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/484
概要: 大麦若葉粉末の食物繊維に含まれる多糖を明らかにするために、大麦若葉粉末から水可溶性食物繊維画分と水不溶性食物繊維画分を調製した。水可溶性食物繊維画分と水不溶性食物繊維画分に含まれる全糖量比は、1:13.7であった。主要食物繊維画分の水不溶性 食物繊維画分をシュウ酸アンモニウム、4%水酸化カリウム、24%水酸化カリウムで順次抽出分画し、ペクチン様物質(ps)画分、ヘミセルロースIA (HC-IA)画分、ヘミセルロースIB (HCIIB)画分、- ミセルロースII(HC-II)画分、セルロース(CL)画分を調製したops画分、HC-IA画分、HC-IB画分、HCIII画分およびcL画分の全糖量比は、約6:3:20:ll:60であったOそれぞれの画分の構成糖分析とメチル化分析の結果から、大麦若葉粉末の水不溶性食物繊維画分を構成する多糖は、約55%がセルロース、約30%がアラビノグルクロノキシラン、約3%がキシログルカン、約5%が側鎖構造を有するラムノガラクツロナン、約7%がその他の多糖であると推定された。 続きを見る
6.

論文

論文
加藤, 陽治 ; 奈良, 一寛 ; 元村, 佳恵
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.67-74,  2004-03-31.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/485
概要: ブドウ果実を果肉(種子を含む)と果皮に分別(果肉:果皮-353.97g:136.66g,生重量)して、それぞれの炭水化物組成を調べた。果肉と果皮の単糖・オリゴ糖画分の糖量比は、45,549mg:15,197mgであった。この画分をBio-G elP-2ゲルろ過クロマトグラフィーに供したところ、果肉は単糖(グルコースおよびフルクトース)と二糖(シュクロース)、果皮は単糖のみの構成からなっていることが認められたOまた、果肉と果皮の細胞壁多糖量比は2,817mg:2,787mgであった。さらに、細胞壁構成多糖のペクチン様物質(ps):- ミセルロース(HC):セルロース(CL)の割合は果肉では30.3:9.7:60.0で、果皮におけるそれは、48,8:17.7:33.5であった。ペクチン様物質画分はアラビナン、ガラクタンおよびアラビノガラクタンを側鎖に持つラムノガラクツロナンが主要多糖であり、- ミセルロース画分はキシログルカンが主要多糖であった。セルロース画分は、果皮ではほとんどがグルコースで構成されていたのに対して、果肉のそれはキシロースとグルコースがほぼ1:1であり、セルロースとキシランから構成されていると考えられた。ここで、果肉のCL画分の約半分をキシランと仮定し、- ミセルロース画分と見なせばその比率はpS:HC:CLは30.3:39.7:30.0ということになることがわかった。 続きを見る
7.

論文

論文
伊藤, 聖子 ; 斎藤, 安弘 ; 斎藤, 正実 ; 山本, 邦男 ; 加藤, 陽治
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.79-87,  2004-10-15.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/486
概要: 大麦若葉粉末の水不溶性食物繊維構成多糖は、約55%がセルロースで約45%が非セルロース性多糖であるO非セルロース性多糖の約70%を占めるアラビノキシランの化学構造を調べるために、アラビノキシランの分離・精製および、得られたアラビノキシランの キシラン加水分解酵素キシラナーゼによる屑片分析を行った。水不溶性食物繊維画分から、4%の水酸化カリウム抽出画分- ミセルロースⅠをDEAE-SephadexA-25(酢酸型)に供し、非吸着型アラビノキシランーⅠと吸着型アラビノキシランーⅡを49:37で得た。アラビノキシランIIの構成糖は、ウロン酸:ラムノース:フコース:アラビノース:ガラクトース:グルコース:キシロース-微量:0:0.3:25.2:10.6:2.1:61.8で、アラビノキシランーⅡのそれは、微量:2.2:0.2:24.0:8.5:0.5:64.6であったOキシラナ-ゼ加水分解物中のキシロオリゴ糖(重合度1-3)と側鎖を有するキシロオリゴ糖の比率は、アラビノキシランーⅠで28:72、アラビノキシランーⅡで11:89であった。これらの結果より、大麦若葉粉末に由来するアラビノキシランーⅠと-Ⅱの違いは側鎖構成成分のアラビノース残基等による分岐率とそれらのキシラン主鎖上での分布状態に違いがあると推定された。 続きを見る
8.

論文

論文
奈良, 一寛 ; 斎藤, 安弘 ; 斎藤, 正実 ; 加藤, 陽治
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.89-93,  2004-10-15.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/487
概要: 被験者6人(男性3名、女性3名)により、発芽玄米製品2種(粉末および飯粒)それぞれの咀嚼試験による消化性の違いについて検討した。粉末および飯粒における咀嚼0回の水溶性画分の全糖量は、それぞれ約0.59gおよび約0.04gであり、粉末では飯粒 に比べ可溶化する糖が非常に多いことが認められた。また、ゲルろ過クロマトグラフィーの結果から、粉末の阻噛0回における水溶性画分には単糖およびオリゴ糖はほとんど含まれず、多く(約96%)は多糖であることが示唆された。咀嚼30回では、粉末および飯粒ともに阻噛0回に比べ水溶性画分の全糖量がそれぞれ約1.3倍および約12.5倍と増加したが、飯粒の咀嚼回数30回の全糖量は粉末の0回に比べて少なかった。単糖およびオリゴ糖の分析では、粉末および飯粒の阻噛回数5および30回ではグルコース(G)、マルトース(G2)およびマルトトリオース(G3)が多くを占め、粉末および飯粒、咀嚼回数に関わらず、その組成比はGが約6-10%、G2が約66-69%、G3が約20-28%となっていた。 続きを見る
9.

論文

論文
加藤, 陽治 ; 伊藤, 聖子 ; 渡辺, 敏幸
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.47-52,  2005-10-07.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/488
概要: 植物細胞壁多糖を構成する主な中性単糖7種とグルコ二糖類を,短時間で連続的に分離同定する方法として,パルスドアンペロメトリー検出(金電極)付きのイオンクロマトDX-300(日本ダイオネクス社)による陰イオンクロマトグラフィー(HPAEC)を用 いての条件検討を行った。その結果,溶離液として超純水を用いることにより,目的の中性単糖7種(L-フコース,L-アラビノース,L-ラムノース,Dガラクトース,D-グルコース,D-キシロース,D-マンノース)を分離することができた。また,中性単糖分析と同様のCarboPacPAlカラムを用い,グラジェント溶出によって,a-グルコ二糖類1a.a-トレハロース[α-D-GIc(1-1)-α-D-GIc],コ-ジビオース[α-D-GIc(1-2)-D-GIc],ニゲロース[α-D-GIc(1-3)-D-GIc],マルトース[a-D-GIc(1-4)-D-GIc],イソマルトース[a-DIGIc(1-6)-DIGIc]t 及びβ-グルコ二糖類18,β-トレハロース[β-DIGIc(1-1)-β-DIGIc],ソホロース[β-D-GIc(1-2)-DIGIc],ラミナリビオース[β-D-GIc(1-3)-D-GIc],セロビオース[β-D-GIc(1-4)-DIGIc],ゲンチオビオース[β-D-GIc(1-6)-D-GIc]Ⅰの分離・同定が可能であるとわかった。このことから,植物細胞壁多糖構成中性単糖及びグルコ二糖の分析が,ダイオネクスのCarboPacPAlカラムにより,多糖の酸加水分解物及び部分分解物の分離同定を迅速に行えることが示唆された。 続きを見る
10.

論文

論文
加藤, 陽治 ; 野呂, 哲
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  pp.107-110,  2008-03-25.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/286
概要:  市販ダイコン可食部から澱粉を分離した。含有量は54.7mg / 100g生重量であった。走査型電子顕微鏡観察および散乱式粒度分布測定装置による分析により、ダイコン澱粉は平均粒径が10.2μm で、分布範囲2.6~29.9μm の球形から卵 形の澱粉であることがわかった。また、一部の澱粉粒子に凹部があることがわかった。 続きを見る