1.

論文

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鬼島, 宏 ; 田中, 正弘 ; 藤崎, 浩幸 ; 中根, 明夫
出版情報: 21世紀教育フォーラム.  8  pp.1-12,  2013-03-30.  弘前大学21世紀教育センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/4889
概要: 高等教育である大学においては「学生中心の教育」や「自学自習テュートリアル」の実質的な導入が議論され、その実現を目指したFaculty Development(FD)活動が展開されている。「ティーチング・ポートフォリオを活用したFD活動の展開 」の一環で創成された「教育者総覧」は、弘前大学版Teaching Portfolioとして位置付けられ、教育改善の一助なりうる発展性が示された。一方、教えること(Teaching)と学ぶこと(Learning)とは表裏一体であることを認識し、学生と教員との間で良好なパートナーシップを構築することが重要である。つまり、学生中心の教育(Learner-CenteredClassroom)を実践することで、教員・学生間の相互理解を深め、教員の生き様を親身に伝えることで、学生の中で自学自習による効果的な生涯教育(Eff ective Life-Long Learning)の大切さを萌芽させることが不可欠である。これを実現させるためには、生涯学習を前提とした大学における能動的学修(アクティブ・ラーニング Active Learning)のための教育活動構築を検討することが急務である。 続きを見る
2.

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中山, 留美子
出版情報: 21世紀教育フォーラム.  8  pp.13-21,  2013-03-30.  弘前大学21世紀教育センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/4890
概要: 近年、大学教育において「アクティブ・ラーニング(能動的学修)」の推進が重要課題となっている。平成24年8 月には中央審議会答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~」がまとめられ 、この課題はより一層明確にされた。弘前大学では平成24年12月8 日に、この課題についてのFDワークショップ「能動的学修(アクティブ・ラーニング)の推進に向けて」が開催された。本稿は、このワークショップでの講演内容を基に、「アクティブ・ラーニング(能動的学修)」推進のためのPBL教育の導入について論じる。まず、「アクティブ・ラーニング(能動的学修)」とは何かということについて心理学的な視点から説明を行い、大学教育の現状について考察する。その上で、「アクティブ・ラーニング(能動的学修)」の推進に効果的な教育方法の1 つとして、PBL教育を紹介する。また、PBL教育を導入する際の困難や具体的な工夫について述べる。 続きを見る
3.

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郡, 千寿子
出版情報: 21世紀教育フォーラム.  10  pp.1-9,  2015-03-31.  弘前大学21世紀教育センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/5518
概要: 学生の主体的な学修促進のための環境整備の一例として、弘前大学附属図書館での状況を報告したものである。平成26年(2014)10月1 日、耐震改修工事を終えてリニューアルオープンした図書館の改修ポイントのひとつが、ラーニングスクエア(個別学習 エリア)とラーニングスペース(グループ学習エリア)の拡充であった。学生が主体的に学ぶことを目的とした、能動的学習─アクティブ・ラーニング─を推進するための環境整備の一環であるが、その新スペースについての紹介を行った。図書館の環境整備の背景には、関連する提言や政策が存在するが、それらにも言及しつつ、弘前大学附属図書館の活用事例と授業実践例の試案を提示した。 続きを見る
4.

論文

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冨田, 晃
出版情報: 21世紀教育フォーラム.  10  pp.31-41,  2015-03-31.  弘前大学21世紀教育センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/5522
概要: 本稿は、弘前大学の初年次教育の一環である「基礎ゼミ」(対象:教育学部学校教育教員養成課程教科教育専攻美術専修平成26年度入学生)において実施した地域の文化財探索によるフィールドワークを取り入れた授業を紹介するとともに、その意義を学生が記した 「振り返り」を通じて確認するものである。学生の能動的参加によるアクティブ・ラーニングが求められる中、学生を学外に連れ出し社会のなかでさまざまな活動をさせるフィールドワークの教育的効果に期待が高まっている。筆者は、フィールドワークに加え対話的鑑賞法やラーニング・ポートフォリオを導入した15回の授業をおこなった。初年次教育におけるフィールドワークとは、学生を、大学とともに地域社会の一員とさせ、そこをホームとしてよりよく生きる、つまりフィールドワークから発してよりよいホームライフを構築していくことが重要なのであり、それこそが問題解決型学習の実践なのである。 続きを見る
5.

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森本, 洋介
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  117  pp.97-108,  2017-03-28.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6264
概要:  本稿では小学校高学年の児童を対象に、動画の物語の内容を歌詞にして表現するという「総合的な学習の時間(以下「総合」)」の実践を考案する。「総合」を探究的な「総合学習」として実施するためには「子どもの生活現実に即したテーマを扱う」など3つの要 素が必要である。そこで『アナと雪の女王』の主題歌である「Let it go」(邦題は「ありのままで」)を教材に使用する。本楽曲は英語版と日本語版では歌詞の内容が異なっている。そこで、児童には自分がどのようにその内容を理解したかを歌詞にして表現することで、国語科と英語科をリンクさせつつ、物語の内容理解と思考力・判断力・表現力を伸ばすことができると考えられる。結果的に、26名(具体的に観察したのは8名)のうち多くの児童がオリジナル歌詞作成と振り返りを通じて物語に登場する人物の心情理解を進め、自分なりの言葉でその理解を書こうとするようになった。 続きを見る
6.

論文

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立田, 夏子 ; 佐藤, 孝宏
出版情報: 弘前大学教養教育開発実践ジャーナル.  3  pp.49-58,  2019-03-29.  弘前大学 教育推進機構 教養教育開発実践センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/00007107
概要: 本稿では、平成30年度前期に教養教育英語科目であるIntegrated Aにて行った留学生との交流を取り入れた授業(Hirosaki University Liberal arts English Courses Cup = HULEC C up)の実践とその効果をアクティブ・ラーニングの観点から報告する。Integrated Aの達成目標である「世界の多様な英語(Englishes)に慣れる」ために、Integrated A履修者31名を対象に、国籍が異なる留学生との交流を取り入れたHULEC Cupを全16回の授業のうち2回実施した。このHULEC Cupの主な目的は、国籍の異なる留学生とEnglishesで交流することで、(1) 学生の英語能力や英語学習へのモチベーションの向上を図る、(2) 自律的な英語学習への目標を設定する機会を提供する、という2 つであった。HULEC Cup後に実施したアンケート調査の結果から、この2 つの目的が達成されたことが明らかになった。そして、アクティブ・ラーニングが目指す主体的な学習習慣の形成が行われた可能性が示唆された。 続きを見る
7.

論文

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西村, 君平 ; 中村, 裕昭 ; 立田, 夏子 ; バードセール, ブライアン ; バーマン, シャーリー ジョイ ; 多田, 恵実 ; ソロモン, ジョシュア
出版情報: 弘前大学教養教育開発実践ジャーナル.  3  pp.59-65,  2019-03-29.  弘前大学 教育推進機構 教養教育開発実践センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/00007108
概要: 本稿では、弘前大学教養教育英語に関するFD『学生と一緒に考える アクティブ・ラーニング英語授業』について報告する。本FDは所属や立場の垣根を超えて、多様なステークホルダーが英語教育について協働的に思考し、実践していくための議論の場を作ること を眼目として企画・運営された。学生参加型をとった理由もここにある。 参加者アンケートから、学生の参加によってワークショップ形式の模擬授業をリアリティを伴って実現させることができることが確認された。また、本FDが参加者から高い評価を受けていること、特にFDで学んだ事柄を自分自身の授業で活用しようという、参加者の行動変容度が高いことがわかった。 こうした高い効果をあげた原因の1 つの可能性として、教養教育開発実践センターという英語教育担当部局が中心となってFDを実施したことが挙げられる。全学的な教育改革の動向(アクティブ・ラーニングの推奨)を具体的な教育実践(アクティブラーニング型の英語の授業)へと落とし込んで、ワークショップ形式で参加者の学習を促進するという方法は、全学的な教学マネジメント体制の構築にとって示唆的である。 続きを見る