1.

論文

論文
安達, 知郎
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  115  pp.159-171,  2016-03-01.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/6206
概要:  本研究の目的は,青森県の小学校に適した心理的支援の在り方を探索するための基礎資料として,青森県内の小学校に対する心理的支援の実態(認知度,経験),および,それに対するニーズ(必要性認知)を調査することであった。青森県内の小学校全312校を 対象として郵送法で質問紙調査を実施し,202校から回答を得た。結果,①心理的支援の認知度は,心理・社会面でやや高かった。地域間比較では,学習面,心理・社会面,進路面,いずれについても,概ね,東青が西北,上北,三八に比べて有意に高かった,②心理的支援の経験率は,心理・社会面,学習面,進路面の順に高かった。地域間比較では,学習面,心理・社会面で東青が他地域に比べて比較的高かった,③心理的支援の必要性認知は,学習面,心理・社会面,進路面,いずれについても高かったが,とくに心理・社会面で高かったという3点が明らかになった。 続きを見る
2.

論文

論文
安達, 知郎
出版情報: 弘前大学大学院教育学研究科心理臨床相談室紀要.  pp.28-36,  2014.  弘前大学教育学研究科心理臨床相談室
URL: http://hdl.handle.net/10129/5482
概要: これまで,学校における心理教育の現状(心理教育実施の多様性,各学校種間の違いなど)を,教員を対象とした調査によって明らかにした研究はほとんど見られなかった。そこで本研究では,各学校種(幼稚園,小学校,中学校,高校,特別支援学校)の教員に対し て,自由記述形式の質問紙調査を行い,教員の心理教育実施の経験(および,その多様性),心理教育を実施することになったきっかけ,心理教育を実施してこなかった理由を明らかにすることを目的とした。青森県の教員を対象として質問紙調査を行い,幼稚園教員11 名,小学校教員120 名,中学校教員52 名,高校教員62 名,特別支援学校教員25 名(合計270 名)から回答を得た。結果,心理教育経験率が小学校,中学校で約70%,特別支援学校で約60%,幼稚園,高校で約30%であること,小学校ではソーシャルスキルズトレーニング(SST),中学校では構成的グループエンカウンター(SGE)が盛んに実施されていること,小学校では子ども個人のスキル,問題行動の改善,中学校では子ども同士の関係性,対人関係の改善を主目的として心理教育が実施されていること,心理教育実施の主な抑制要因は「知識・経験不足」であることなどが明らかになった。さいごに,本研究で得られた結果を経験率の高さ,心理教育の実施内容(SGE とSST の特徴),各学校種の特徴という視点から考察した。 続きを見る
3.

論文

論文
髙瀬, 雅弘
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  127  pp.23-33,  2022-03-29.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00007828
概要: 本稿は、地方における新制中学校を事例に、新しい学校づくりに地域社会がどのように関わり、またそれを支える論理がいかなるものであったのかについて考察するものである。具体的には、青森県西津軽郡鳴沢村の新制中学校をめぐって、①設立には誰がどのように 関わり、そこでは何が目指されたのか、②設立の過程において、焦点化された課題とは何であったのか、③学校は地域の人びとにどのようにして受容されたのか、④新しい学校は既存の地域社会との間でいかなる関係性を構築しながら成立したのか、を問うことで、地域社会と新制中学校の関係構造の一側面を明らかにする。 続きを見る
4.

論文

論文
益川, 満治 ; 杉本, 和那美 ; 戸塚, 学 ; 高橋, 俊哉 ; 上野, 秀人 ; 三上, 孝志 ; 佐藤, 貴史
出版情報: 弘前大学教育学部紀要.  127  pp.103-108,  2022-03-29.  弘前大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/00007836
概要: 小学校低学年児を対象とした運動プログラムを考案及び実践し,それらの効果検証としてセルフエフィカシーと運動に対する好意度から検討することを研究の目的とした.対象は,弘前市内にある2つの小学校の2年生児童運動群37名,対象群36名,計73名とし 運動介入前後に調査を行った.その結果,運動群において運動好意度の有意な上昇が認められ,運動プログラムの介入効果の可能性が示唆された.しかし,セルフエフィカシーの上昇は認められず,身体活動量などの視点からの検討も行っていないため,今後,長期的な介入や児童の身体活動量の観点からも検討する必要性がある. 続きを見る
5.

論文

論文
奥野, 浩子 ; 今井, 文 ; 鹿嶋, 英愛 ; 栗林, 美幾 ; 成田, 考児 ; 成田, 美映子 ; 斎藤, 誠子 ; 多田, 恵実
出版情報: 人文社会論叢. 人文科学編.  pp.1-15,  2013-02-28.  弘前大学人文学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/4826
6.

論文

論文
佐藤, 康子
出版情報: 弘前大学教育学部附属教育実践総合センター研究員研究報告書.  10  pp.25-46,  2002-03-15.  弘前大学教育学部附属教育実践総合センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/00008000
概要: 「国際交流体験により、子供達の国際的な意識は変化し、高まっていく」という声は聞くけれども、それは何をして変化したと考え、何をして高まったと言えるのであろうか。2001年夏、中国という異国での書道や意見交換を目的とした小学生書道交流団に同行し 、参加した小学生と同様に国際交流体験を持つことができた。20名の小学生の国際交流体験は、異なった文化に対しての快いカルチャーショックに留まるのだろうか。それとも、波及効果として同学年や学級の周囲にいる子供達の意識にも変化を起こし、その後の活動に影響を及ぼして行くのだろうか。板柳町はりんごを中心とした町づくりを推進している。国際交流に関しては、りんごを掛け橋として、米国ワシントンのヤキマ市と姉妹都市を提携した。また、平成5年には中国北京市昌平区とも友好協定を締結し、小中学生や町民の海外派遣、海外の子供達の受け入れなど町民レベルでの国際交流活動を盛んに展開している。2001年夏からの冬にかけて、小学生書道交流団の他にも中国音楽交流団の来日演奏会などの日中国際交流事業がいくつももたれた。中国の人達とのEメールや手紙の交流も始まっている。このような板柳町の国際交流事業とタイアップした学校でできる国際交流について6ヶ月にわたり調査し、板柳町の国際交流事業は子供達の意識の向上に有効であったか、子供達の国際交流に関する意識はどのように変化したかを調査分析した。その結果、国際交流事業は、児童の国際交流に関する意識に変化を与えた事が明らかになった。 続きを見る
7.

論文

論文
天内, 純一
出版情報: 弘前大学教育学部附属教育実践総合センター研究員研究報告書.  10  pp.85-100,  2002-03-15.  弘前大学教育学部附属教育実践総合センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/00008001
概要: 追究する問題が、子どもにとって「解決の必要性がある」ものであり、子どもが解明したい、追究したい,または取り組んでみたいと感じた時に、主体的な追究活動がなされる。子どもに「解決の必要性がある問題」として把握させるために、次のような方法を考えて みた。他からの要望や依頼を受けて学習をスタートさせる方法、プロジェクトに参加する方法、教師の環境設定や働きかけの違いによるいくつかの方法、ゲームを利用した方法などである。それぞれの方法について具体的な例をあげながら述べてみた。また、総合的学習に欠かせない教師の力量や、学び合い、認め合う集団づくりについてもふれてみた。 続きを見る
8.

論文

論文
山前, 之乃
出版情報: 弘前大学教育学部附属教育実践総合センター研究員研究報告書.  10  pp.101-124,  2002-03-15.  弘前大学附属教育実践総合センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/00008002
概要: 価値観の多様化が進む現在、自分と違う立場の人を理解するとともに、自分の考えを正確に伝える力が必要になっている。つまり、相手を理解し、受け入れる心と自己を主張する能力の育成が課題となっている。子どもたちとの出会いの日から日常的に、事実をとらえ て日記を書かせたり、読み合わせたりする活動をすすめてきたので、書くことにあまり抵抗感がなくなってきた。自分を主張し、意欲的に書こうとする子どもたちではあるが、表現方法は幼稚で、読み手意識が足りない文章を書いていた。また、自己を出しすぎて他が見えなくなることも多かった。そこで、・ことばを通して、相手の思いや考えを的確にとらえ、さらにそれを自分の思いや考えと比較し、自分を高めるための学びの対象にする・表現することで、もの・こと・相手についてのとらえ方を確かにする。また、同時にそれを通して自己を明確にする力をつけたいと考えた。そのために、毎日の日記や国語科の授業内での書く活動はもちろんのこと、クラスの児童の作文を教材とし、それをもとに表現能力を高めるための授業をしたり、国語科以外の教科でも意図的に書く活動を取り入れたりしている。これらを継続的に行うことによって、ことばを通しての自己の主張や相手を理解する心、文章の内容や表現方法、書くことに対する意識がどのように変わったのだろうか。実践を基に述べる。 続きを見る
9.

論文

論文
工藤, 泰子
出版情報: 弘前大学教育学部附属教育実践総合センター研究員研究報告書.  10  pp.2-23,  2002-03-15.  弘前大学教育学部附属教育実践総合センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/00008090
概要: 小学校では解剖を取り入れた観察を敬遠されがちであるが,1 9 9 8 年度の調査で,子どもたちは解剖に好意的であり,イカの解剖が子どもたちの解剖に対する印象を良い方に変えることに役立った。 2 0 0 0 年度の授業から,子どもたちは解剖に よる観察を望み,主体的に行う用意があり, 解剖を行う価値があると言える。 解剖は,子どもたちに多くの情報と疑問を与えるが, 動物のからだのつくりと食物のかかわりを学習するのにはおおむね良好だった。イカを素材に解剖すると,子どもたちはからだのつくりと食物とのかかわりをうまく結びつけることができるようであった。 続きを見る
10.

論文

論文
山前, 之乃 ; 児玉, 忠
出版情報: 弘前大学教育学部附属教育実践総合センター研究員紀要.  1  pp.1-15,  2003-03-31.  弘前大学教育学部附属教育実践総合センター
URL: http://hdl.handle.net/10129/00008099
概要: 児童は、「作文を上手に書けるようになりたい」、「すらすら書けるようになりたい」という思いをもって学校生活を送っている。しかし、国語科の限られた授業時数の中だけで、児童の思いを満たす表現力をつけることは難しい現状にある。そこで、教科外である帰 りの会の1 5分間を利用し、毎日書く活動を位置付けることにした。また、書くことに慣れさせること(継続)と教師と児童の対話性が大事であると思い、日記を取り入れることにした。さらに、一枚文集が児童の 「書く」行為の継続を支えるのではないかと思い、児童の日記を数編載せ紹介することにした。その結果、書くことが日常化され、書くことへの意欲が高まった。また、一枚文集で扱った日記に指導的意味合いをもたせたコメントを書くことにより、書いた児童本人だけでなく、学級全体の表現技術の向上にもつながった。本研究では、中学年後半という児童の発達段階を考え、以下の二点について、具体的な実践を基に分析・考察をする。1.「書くこと」の継続と一枚文集での教師のコメントによる行動レベル(質的・量的な表現能力)の変容について、児童が実際に書いた日記を基に分析する。2.児童が「書くこと」についてどう思っているのか、日記指導を行う前後での意識レベル(表現意欲)の変容について、アンケートを基に分析する。 続きを見る