1.

論文

論文
岡田, 元宏 ; 河田, 祐子 ; 桐生, 一宏 ; 和田, 一丸 ; 水野, 和久 ; 田崎, 博一 ; 兼子, 直
出版情報: てんかん治療研究振興財団研究年報.  9  pp.97-104,  1997-12.  てんかん治療研究振興財団
URL: http://hdl.handle.net/10129/1749
概要: 抗てんかん薬carbamazepine(CBZ),zonisamide(ZNS)の抗てんかん作用発現機序解明を目的に,In vivo microdialysis electrode biosensorを用いた細胞外glutamate(GLU )濃度のreal time monitoringによる,Ca²⁺およびK⁺依存性GLU遊離に対するCBZ,ZNS両剤の効果を比較検討した。細胞外GLU濃度は細胞外Ca²⁺濃度の変化(0~3.4mM)に影響されなかったが,細胞外K⁺濃度の増加(100mM)により,一過性初期増加,ついで多相性間歇的増加相が生じた。CBZ(100/`M)そしてZNS(1mM)潅流投与は,この一過性初期増加,多相性間歇的増加相を抑制した。特にCBZは多相性間歇的増加相の抑制効果がZNSよりも強く,逆にZNSは一過性初期増加抑制効果がCBZよりも強力であった。このK⁺依存性GLU遊離に対する,CBZ,ZNSの抑制効果がCBZ,ZNS両剤の抗てんかん作用発現機序に関与する可能性が示唆される。 続きを見る
2.

論文

論文
兼子, 直 ; 岡田, 元宏 ; 水野, 和久 ; 千葉, 丈司 ; 時永, 昇 ; 近藤, 毅 ; 大谷, 浩一 ; 福島, 裕
出版情報: 26  pp.107-117,  1995-03.  精神神経系薬物治療研究基金
URL: http://hdl.handle.net/10129/4203
概要: Carbamazepine(CBZ),zonisamide(ZNS),valproate(VPA)の情動安定化作用機序解明の目的で,急性投与時の3剤のmonoamine(MA)遊離に対する効果,急性および慢性投与によるMA,acetylch oline(ACh)代謝に対する用量依存性効果をラット(N=329)を用いて検討した.治療用量のZNS,CBZは細胞外および脳内MA,前駆物質濃度を増加した.過利用量のZNS,CBZはMAおよび前駆物質濃度を低下した.VPAはdopamine(DA)に対してはZNS,CBZと同様の効果を示したが,用量依存性にserotonin(5-HT),前駆物質濃度を増加した. 3剤のAChに対する効果は,治療用量の慢性投与では脳内ACh濃度を増加したが,投与量増加に伴いACh濃度増加作用は減弱し,過剰用量ではACh濃度を低下した.これらの成績から,これらMA(DA,5-HT),ACh濃度増加作用が3剤の情動安定化作用の発現機序の一部を説明しうるものと考えられる. 続きを見る
3.

論文

論文
兼子, 直 ; 岡田, 元宏 ; 水野, 和久 ; 扇谷, 一郎 ; 千葉, 丈司 ; 時永, 昇
出版情報: 精神薬療基金研究年報.  27  pp.88-94,  1996-03.  精神神経系薬物治療研究基金
URL: http://hdl.handle.net/10129/4204
概要: Adenosine(AD)受容体(R)非特異的阻害薬(ant)caffeine(CF)の恐怖発作(PA)誘発作用,及びcarbamazepine(CBZ)のPA抑制効果機序解明のためmicrodialysisを用い,線条体dopamine( DA)遊離に対するA1-R,A2-Rの効果を検討し,続いてCF,CBZ両剤のAD-Rに対する効果を詳細に検討した.非特異的AD-R作動薬(ago) AD(50μM),選択的A1-R-ago CCPA(1μM)はDA遊離を抑制し,非特異的AD-R-antCF(100μM),選択的A1-R-antCPT(50μM)はDA遊離を増加した.しかし,A2-R-agoDPMA(5μM),A2a-R-agoCGS21680(10μM),A2-R-antDMPX (10μM)はDA遊離に効果を示さなかった.一方,CPT pretreatment群では,AD,DPMAはDA遊離を増加,CF,DMPXは減少,CGS21680は効果を示さなかった.CBZ(100μM)はDA遊離を単独,CPTpretreatmentの両群で増加した.A1-R機能亢進はDA遊離を抑制し,逆にA1-R機能抑制の環境下でA2-R機能亢進はDA遊離を増加した.A2a-R-agoのCGS21680は遊離を変化しなかったことから,A2b-R機能亢進,あるいはA2a-RとA2b-R両受容体機能亢進がDA遊離を増加するものと考えられる.以上よりCFはAl/A2(A2b)-R-ant,CBZはA1-R-ant,A2(A2b)-R-agoである可能性が示唆された.CFはPAを誘発,CBZはPAを抑制することから,A2-R(A2b-R)機能抑制がPA誘発,A2-R(A2b-R)機能亢進がPA抑制に関与する可能性が示唆された. 続きを見る
4.

論文

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久保田, 修司 ; 兼子, 直 ; 大谷, 浩一 ; 福島, 裕
出版情報: 弘前医学.  34  pp.660-665,  1982-12.  弘前大学医学部
URL: http://hdl.handle.net/10129/1698