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C. ダーウィン1831年8月の地質調査

フォーマット:
論文
責任表示:
鎌田, 耕太郎
言語:
日本語
出版情報:
弘前大学教育学部, 2014-10-14
著者名:
鎌田, 耕太郎  
掲載情報:
弘前大学教育学部紀要
ISSN:
0439-1713  CiNii Research  Webcat Plus  JAIRO
通号:
112
開始ページ:
49
終了ページ:
55
バージョン:
publisher
概要:
Charles Darwin は1831年8月にA. Sedgwick の指導のもと、ウェールズ北部において地質調査を行った。自伝ではセジウィックがシュルスベリーにあったダーウィン家を訪れ、シュルスベリー付近で産した化石の真偽の議論に始まり、ウェールズで地形や地質の観察を続け、調査方法の指導を受けたが、友達に会いに行きウズラ狩りに参加するために突然中断する、という形で語られている。これは偉大な科学者の些細なエピソードにも見える。 しかし19世紀初期、それまで自然神学の一部であ った地質学は、経験科学的手法の蓄積により近代地質学に脱皮する時期を迎えていた。1831年8月のセジウィックの調査目的は、夾炭層以下の地質系統の解明で、顕生代の年代層序が確立される画期的な事業の始まりであった。このような時代背景は自伝にはそれとわかるように記述されてはいない。その当時のダーウィンの地質学的思考は、岩相層序学や年代層序学的関心というよりは地誌学や自然地理学的視点に近かった。後年、進化論を唱え、「種の起源」を著す基礎として把握していた年代層序学的理解や古地理、構造運動の地質学的時間スケールでの変化を考察する能力は、ライエルの「地質学原理」の影響はあったものの、ビーグル号航海で直接した様々な地質現象の観察と、その解釈に集中できる時間を持てたことで独自に会得したものと判断できる。 続きを見る
URL:
http://hdl.handle.net/10129/5738
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